『ニモ』続編V3!『ターザン:REBORN』健闘もスピルバーグ新作ファンタジーは…
全米ボックスオフィス考
先週末(7月1日~7月3日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、映画『ターザン:REBORN』やスティーヴン・スピルバーグ監督久々のファンタジー『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』などが新たに公開されたが、公開3週目となるディズニー/ピクサーの『ファインディング・ドリー』が興行収入4,181万7,176ドル(約41億8,171万7,600円)で首位の座を守った。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル100円計算)
『ファインディング・ドリー』は、『ファインディング・ニモ』の13年ぶりの続編。独立記念日の祝日だった4日までの累計興収は3億8,178万5,985ドル(約381億7,859万8,500円)に達し、早くも『ファインディング・ニモ』の最終興収3億8,084万3,261ドル(約380億8,432万6,100円)を抜いて、アニメーション映画の歴代興収ランキングで5位となっている。
『ターザン:REBORN』は興収3,852万7,856ドル(約38億5,278万5,600円)で2位デビュー。『ハリー・ポッター』シリーズで知られるデヴィッド・イェーツ監督が、ジャングルで動物たちに育てられた過去を持つ英国貴族ターザン(アレキサンダー・スカルスガルド)が妻と故郷を守るために内なる野性を呼び覚まして戦うさまを活写し、予想を上回るヒットを記録した。
3位には、人気スリラー第3弾『ザ・パージ:エレクション・イヤー(原題) / The Purge: Election Year』が3,151万5,110ドル(約31億5,151万1,000円)という前作を上回るオープニング興収を上げて初登場した。1年に1度、殺人を含む犯罪が合法となる世界をタイムリーな大統領選も盛り込んで描いた本作は、すでに製作費の3倍以上を稼ぐ大ヒットとなっている。
初登場組が好調な中、スピルバーグ監督とディズニーが組んだファンタジー『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は興収1,877万5,350ドル(約18億7,753万5,000円)と振るわず4位デビュー。『チャーリーとチョコレート工場』の原作者ロアルド・ダールの児童文学を映画化した作品だ。苦戦しているものの、口コミでの評価は高いので今後の伸びに期待できるかもしれない。
今週末は、『ミニオンズ』で知られるイルミネーション・エンターテインメントの新作アニメーション『ペット』や、ザック・エフロンら出演のコメディー『マイク・アンド・デイヴ・ニード・ウエディング・デイツ(原題)/ Mike and Dave Need Wedding Dates』などが公開される。(編集部・市川遥)
7月1日~7月3日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『ファインディング・ドリー』
2(初)『ターザン:REBORN』
3(初)『ザ・パージ:エレクション・イヤー(原題) / The Purge: Election Year』
4(初)『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』
5(2)『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』
6(3)『セントラル・インテリジェンス(原題) / Central Intelligence』
7(4)『ロスト・バケーション』
8(6)『ザ・フリー・ステート・オブ・ジョーンズ(原題) / The Free State of Jones』
9(5)『死霊館 エンフィールド事件』
10(7)『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』