ヒロインはスピーチライター!原田マハの小説が初の連ドラ化
先ごろ「暗幕のゲルニカ」が第155回直木賞候補に選ばれた原田マハの、20万部突破のベストセラー小説「本日は、お日柄もよく」がWOWOWで連ドラ化されることが決定した。同作は、結婚式の祝辞や企業へのプレゼンテーション、政権演説などのスピーチ原案を考える裏方の職業“スピーチライター”を目指すアラサー・ヒロインの物語で、原田作品のテレビドラマ化はこれが初となる。
物語は27歳のOL・二ノ宮こと葉が、思いをよせていた幼なじみ・今川厚志の披露宴に出席する最悪な幕開けから始まる。しかし、こと葉はそこで伝説のスピーチライター・久遠久美による心を揺さぶる祝辞に衝撃を受け、久美に弟子入りを決意。「言葉」の修行を積むうちに厚志の衆議院総選挙出馬が決定し、こと葉は彼のスピーチライターに指名される……。
原作者の原田が本作を書き始めたのは8年前にオバマ大統領候補(当時)の大統領選でのスピーチが話題になっていたころ。原田は「言葉で人を感動させ、世界を変えることが可能なのだということが、本作を通して伝えたかったメッセージ」だと言い、テレビドラマ化に際し「映像を頭に浮べつつ書いていたこともあり、映像化されたらいいなと思っていたので、ドラマ化のお話はうれしく受け止めました。ドラマになってよりたくさんの人々に『言葉の力』が伝わることを期待しています」とコメントを寄せている。
演出を手掛けるのは映画『半落ち』(2003)、『ツレがうつになりまして。』(2011)などで知られる映画監督の佐々部清。放送時期、キャストは後日発表予定。(編集部・石井百合子)