松本潤×有村架純、初共演で禁断の恋に…セカチュー超えなるか?
主演ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」で高視聴率を叩き出した松本潤(嵐)と、平成29年度前期NHK連続テレビ小説「ひよっこ」のヒロインに抜てきされたばかりの有村架純が、恋愛小説「ナラタージュ」の映画化作品で初共演を果たすことが明らかになった。禁断の恋に落ちる役どころの2人は「有村さんと一緒に、清らかであるのと同じ程、苦しい心模様を表現していきたいです(松本)」「観終わった後に皆さんの心に何か残せるよう、キャスト、スタッフ皆で精一杯頑張ります(有村)」と意気込んだ。
映画『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』などの行定勲監督が長年にわたって、企画・構想を温めてきたという本作。原作は、第25回野間文芸新人賞を最年少で受賞した島本理生が、20歳の若さで執筆した恋愛小説「ナラタージュ」(角川文庫)。映画や演劇において人物の語りや回想によって過去を再現する手法を意味する“ナラタージュ”というタイトル通り、ヒロインの回想によって構築された同小説は、高校教師と生徒として出会った二人が、時を経て再会した後、狂おしいほど純粋に禁断の恋に落ちていくというスキャンダラスな内容ながらも高い文芸的評価を得た。
これまで「花より男子」シリーズや『陽だまりの彼女』などの恋愛映画で見せてきたまっすぐな役柄と違い、許されない恋に悩みながらも思いに抗えない高校教師・葉山貴司役を務める松本は、「行定監督がこの映画で描きたいと仰ったテーマに強く共鳴し、ただいま撮影に参加させてもらっています。恋愛というのは、感じ方や受け取り方が人それぞれ違うモノだと思います。でも人の心が人の心を動かす瞬間は誰もが共感してもらえるモノだと信じています」と恋愛観に触れつつアピール。
一方、葉山を愛する元教え子・工藤泉役の有村は、「出演が決まってからとても楽しみにしていました。新しい環境での撮影に『刺激的な夏になる』と感じております」と喜びつつ、「この作品は普遍的な愛を描いていきます。大人とか子供とか関係なく一人の女性として一人の男性に愛を注いでいくのですが、そのとても繊細な恋愛模様を大切に大切に演じていきたいと思います」と本作への心持ちを明かした。
ついに念願叶った行定監督は、「不確かな愛に揺れる二人を松本潤さんと有村架純さんに狂おしく演じてもらうことに私自身、胸が高鳴ります。恋することがこんなに辛いのならしなければよかったと思えるような、恋愛映画の金字塔を目指してスタッフ・キャスト一丸となって挑みたいと思います」とコメント。『世界の中心で、愛をさけぶ』でセカチュー現象を巻き起こした恋愛映画の名手・行定監督の気合いが十分なだけに、本作への期待は高まるばかりだ。(編集部・石神恵美子)
映画『ナラタージュ』は2017年秋全国公開