『ゴッドファーザー』リメイク級に怖ッ…新『ゴーストバスターズ』監督がオファー受けた理由
1980年代の人気シリーズを装いも新たに描いた映画『ゴーストバスターズ』(8月19日日本公開)について、クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、ポール・フェイグ監督が、7月12日(現地時間)ニューヨークのAOLで開催されたイベントで語った。
大学で物理学を教えるエリン(クリステン)は、心霊現象を科学的に証明する研究をしていたが、過去に書いた幽霊の存在を主張する本がネットで発覚したことでクビになる。職を失ったエリンは、本の共同執筆者アビー(メリッサ)と再会し、突如街を襲い始めた幽霊を退治するため、エンジニアのジリアン(ケイト)、地下鉄職員のパティ(レスリー・ジョーンズ)と共に会社「ゴーストバスターズ」を設立する。
製作経緯についてフェイグ監督は「実は監督オファーを何度か断っていた。(オリジナル版の監督)アイヴァンから僕に直接電話があって、『ゴーストバスターズ』シリーズを継続してほしいと頼まれたときは、ハッとしたよ。それはまるで『ゴッドファーザー』をリメイクするようなもので、とても怖かった。でも、もし僕が監督するならば、どうするか考えた。なぜ『ゴーストバスターズ』第1弾が成功したかというと、素晴らしいアイデアと4人の男たちとその周りの俳優が高水準の演技を披露したからだ。そこで僕は、(オリジナル版が制作された)32年前に戻らずに、今僕が知る面白い女優たちをキャストしようと考えた」と明かした。
幽霊に遭遇した体験についてケイトは「8歳の頃に男子生徒とデュオ『ゴースタハンターズ・クラブ』を組んだの。わたしが通う小学校の校舎にパイプが突き出ている所があって、その中に棒を突っ込んだらどうなるか試したわ。はじめは何も起きなかったけど、しばらくするとその棒が突如振動し始めて、急に消えたの。ばかみたいだけれど、本当よ」と語った。
撮影中に一般の人たちから写真が届いたそうだ。「多くの子供たちが手作りの『ゴーストバスターズ』のコスチュームを着て撮った写真とポジティブなメッセージを送ってきて、そんな子供たちの反応にわたしたちは突き動かされた。そのとき、『ゴーストバスターズ』は人種や男女の関係なく誰でもなれると思ったわ」とクリステンが答えた。一方メリッサは撮影が楽しかったようで「あるシーンでは笑い続けていて、ポールに『レディース! まだわれわれは撮影中だよ』と注意されたこともあったわ」と振り返った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)