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『時をかける少女』10年前は99%男性客だった…客層の変化に細田守監督ビックリ!

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公開当初は6館での上映……今では大人気の作品になりました!!細田守監督もしみじみ
公開当初は6館での上映……今では大人気の作品になりました!!細田守監督もしみじみ

 15日、2006年に劇場公開された細田守監督によるアニメーション映画『時をかける少女』が公開から10年を迎えたことを記念して、東京国立博物館で行われた上映会付トークショーで、細田監督は10年前の初日を振り返り、「10年前の初日の時と観ている人が変化した」としみじみとした表情を見せた。

【写真】もう10年前の作品だなんて……映画『時をかける少女』

 “タイムリープ”モノの代名詞とも言える筒井康隆の同名小説を基に、細田監督が原作から数十年後を舞台に新たな構想で描き出した本作。映画の舞台となった東京国立博物館で開催された今回のリバイバル上映は、当初は「博物館で野外シネマ」と銘打った屋外上映イベントになる予定だったが、あいにくの雨のため急きょ館内に会場を変更。だがトークショーには予定と変わらず、本作のメガホンを取った細田監督と、博物館の松嶋雅人平常展調整室長が登場した。

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 細田監督は壇上に上がると、「今日がこの作品のちょうど10年前の公開日。まさか皆さんとこうしてまたお会いできるなんて……」と感激の表情。「10年前の今日は最初6館でしか上映していなかった」と言うと、「その時のことをありありと思い浮かべるんですけど、こうして今日は女性が多いですけど、公開初日の時は99%、男の客ばかりでした。そのさらに80%はメガネをかけていた」と苦笑い。しかし、「でもその時最初に見た彼らが広めてくれたんだなって。この映画はだんだん動員数が伸びていった」と感謝の思いを込めつつ話す。

 監督自身は公開当時、本作の主人公と同じ高校生の女の子に観てもらいたいと考えていたそう。その監督の思いが伝わってか、この日の会場では若い女性も多く見られた。

 また、舞台となった国立博物館がある上野の風景も10年経って変わったといい、その上で「この作品が特別面白いのは『時』というものをモチーフに見ていて、その中に出てくるものが時代と共に変化していっていること」とコメント。「観客席の変化というか、全然想像していない未来というものがこういう形で出てくるのも感慨深い。そういう話を皆さんと共有できることもまた興味深い」と細田監督は笑顔を見せた。(取材・文:名鹿祥史)

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