クリストファー・ノーラン新作、いきなり戦争のド真ん中へ
クリストファー・ノーラン監督の新作『ダンケルク(原題) / Dunkirk』に出演しているオスカー俳優のマーク・ライランスが、同作は「これまでになかった展開の素晴らしい戦争映画になる。いきなり観客を戦争のド真ん中へ連れて行く」とコメントした。Empireが18日(現地時間)に報じた。
『ブリッジ・オブ・スパイ』での演技で第88回アカデミー賞助演男優賞を獲得したマークはこの日、スティーヴン・スピルバーグ監督とタッグを組んだ『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』のプロモーションでEmpireのインタビューに対応。『メメント』『ダークナイト』『インターステラー』などを手がけたノーラン監督の、誰もが待ち望む新作について聞かれたマークは次のように述べている。
「クリス(ノーラン監督)はとても真面目で興味深い映画監督だよ。素晴らしい映画監督はみんな戦争映画を撮るようになるタイミングがあるね」と切り出したマークは、「クリスの脚本は素晴らしい。今回の作品はとても力強くシンプルで純粋な戦争映画だ。素晴らしい映画になると思うよ」と観客の期待をあおった。
脚本の内容についても「これまでの戦争映画は話が少しずつ進んでいって、観客は『誰が死ぬのかな? 誰が生き残るのかな?』と考えていたはずだ。でもこの作品にそんな要素は全くない」と語り、「いきなりバン! って戦争のド真ん中の絶望的な状況に連れていかれるんだよ」と熱を込めて話した。
2017年7月に全米で公開予定の同作は、第二次世界大戦時のダンケルクの戦いにおける連合軍の大規模撤退作戦をもとにしたアクションスリラー作品。ドイツ軍がフランスを侵攻するなか、イギリス海軍が輸送船や小型船を動員して行った作戦では33万人の兵士が救出されたといわれている。本作にはマークのほか、トム・ハーディ、ケネス・ブラナーらが出演しているほか、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズもメインのキャストとして参加している。(編集部・海江田宗)