『プリティ・ウーマン』ゲイリー・マーシャル監督、死去 81歳
映画『プリティ・ウーマン』『プリティ・プリンセス』などを手掛けてきたゲイリー・マーシャル監督が19日(現地時間)、米カリフォルニア州バーバンクにある病院で肺炎の合併症のため亡くなった。81歳だった。Deadlineなどが報じた。
マーシャルさんは1970年代に日本でも放送された「ハッピーデイズ」や「おかしなカップル」といったテレビのコメディードラマシリーズの製作などを手掛け、1980年代になると『フラミンゴキッド』『恋のじゃま者』など、映画の監督を務めるようになる。
そして、現代版シンデレラストーリーとして『マイ・フェア・レディ』を下敷きにしたラブコメ『プリティ・ウーマン』(1990)では、主演のジュリア・ロバーツを一躍スターダムに押し上げ、女性からの圧倒的な人気を獲得し、大ヒットを記録した。
その後も、アン・ハサウェイが映画デビューを飾り、普通の女子高生の主人公を演じたコメディー映画『プリティ・プリンセス』(2001)や、ジュリアにアシュトン・カッチャー、ジェシカ・アルバといった、ベテランから若手まで豪華なキャストが勢ぞろいした『バレンタインデー』(2010)といった多くの映画作品を世に送り出してきた。
今年4月には、ジュリアと再タッグを組み、ジェニファー・アニストン、ケイト・ハドソンといったアンサンブルキャストで織りなす『マザーズ・デイ(原題) / Mother’s Day』が全米で公開されていたばかり。また、今年3月にも『プリティ・プリンセス』のシリーズ第3弾に意欲を見せており、アンも再演に乗り気だったと伝えられていた。
マーシャル監督は近頃、発作にも見舞われ、入院していたという。葬儀は密葬で執り行われるとのこと。(編集部・石神恵美子)