読書感想文のウラ技!小説原作の映画たち
“ザ・夏休みの課題”読書感想文に苦しんでいる学生さんにオススメなのが、一度映画化された小説にチャレンジすること! 映画で登場人物たちのイメージをつかんでから課題に取り組むと、意外にすらすらと筆が進むかもしれません。今回は年齢制限のない、なるべく最近の作品をピックアップしてみました。
『BUNGO~ささやかな欲望~ 告白する紳士たち』『BUNGO~ささやかな欲望~ 見つめられる淑女たち』(2012)
宿題として提出するからには、カッチリとした作品を読まなくちゃと思っている人は、宮沢賢治、永井荷風、岡本かの子、坂口安吾ら昭和を代表する日本の文豪たちの作品を映画化した『BUNGO』シリーズはいかがでしょう? また橋本愛、波瑠、三浦貴大、石原さとみ、宮迫博之、谷村美月などが出演しているので、女優さん・俳優さん目当てでとりあえず観てみるのもアリだと思いますよ。
『人間失格』(2009)
太宰治の有名小説を実写化した作品。生田斗真の映画初主演作であり、V6の森田剛も出演しているのでジャニーズファンの方は、こちらから飛び込んでみても良いかも。
『桐島、部活やめるってよ』(2012)
直木賞受賞作家・朝井リョウのデビュー作を神木隆之介主演で映画化した本作。吉田大八監督のアレンジも効いており、観て損することはナシ! また朝井の書いた「チア男子!!」は今クールのテレビアニメとして放送中、「何者」は今年10月に佐藤健主演で実写化されるのでこれらの作品も読んでみては。
『思い出のマーニー』(2014)
ジョーン・G・ロビンソンの児童文学をスタジオジブリが映画化したファンタジーアニメ。映画は日本の話に置き換えられていますが、とっかかりとしては十分なはず。またジブリ作品は『借りぐらしのアリエッティ』『ハウルの動く城』『魔女の宅急便』も小説が原作なので、どういうふうに映画と異なっているのかと原作を読んでみるのも面白いですよ。
『リトルプリンス 星の王子さまと私』(2015)
こちらもアニメ映画。原作の「星の王子さま」の名前は聞いたことがある! という方も多いのでは? 映画は、原作で描かれていない部分もたくさん出てくる&小説とはまた違う雰囲気を持っているので、鑑賞後に原作小説を読みたくなります。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)
ちょっと趣向を変えて、日本の小説を実写化したハリウッド作品を観てみるのはどうでしょう? トム・クルーズ主演のSF作品で、バトルシーンの迫力もバツグンです。
『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』(2011)
『プラチナデータ』『真夏の方程式』『天空の蜂』と数々の作品が映像化された東野圭吾作品からは、ドラマシリーズも作られたこちらをチョイスしてみました。主演の阿部寛以外にも、溝端淳平、新垣結衣、松坂桃李、菅田将暉ら今をときめく役者さんが多数出演しています。映画だけではなく、ドラマでも小説原作の作品は多いですよね。
『横道世之介』(2012)
今年9月に映画『怒り』の公開も控えている吉田修一の小説を映画化した同作。吉田の作品には藤原竜也主演の『パレード』などもあるので、作品別でふり幅を見比べてみると、本だけではなく作家自身の面白さを発見できるかもしれません。
そのほかにも『まほろ駅前多田便利軒』『幕が上がる』『ツナグ』『指輪をはめたい』『のぼうの城』『レインツリーの国』『日本のいちばん長い日』『ソロモンの偽証』などなど映画化されている小説作品はたくさんあります。また昔の作品も含めると、もっとい~っぱいあります。読書は苦手という方は、小説原作ものの映画から入ってみてはいかがでしょうか?(編集部・井本早紀)