『スーサイド・スクワッド』からジョーカーのシーン、大量カット
DCコミックスの悪役が勢ぞろいする映画『スーサイド・スクワッド』(9月10日日本公開)では、ジャレッド・レトー演じるジョーカーのシーンが大量にカットされていることが明らかになった。
ジョーカーは『バットマン』シリーズの言わずと知れた人気悪役で、オスカー俳優のジャレッドが新たなジョーカーをどう演じるのか期待がかかっていたが、Colliderによると『スーサイド・スクワッド』には彼のシーンが10~12分程度しかないのだそう。ほかにも撮影したシーンがあったのかとtelestar.frに直撃されたジャレッドは「ああ、たくさんあったよ。最終的な映画に含まれなかったシーンがたくさんある。願わくば、いつか日の目を見ればいいんだけど。どうなるかなんてわからないけどね」と打ち明けた。
メガホンを取ったデヴィッド・エアー監督は削除したシーンがたくさんあったと認めた上で、「でもこの最終版が僕のカットだ。もう一つのバージョンなんてないんだよ」とColliderにコメント。「映画の脚本を書いて、撮影して、監督することで一番タフなのは、愛するシーンたちを捨てなくてはいけないことだ。映画づくりは民主制じゃなくて、独裁制だからね(笑)。クールで、カリスマ的な魅力のあるシーンでも、生き残れるとは限らないんだ」と語っている。
『スーサイド・スクワッド』に関しては先日、関係者の話として、短期間での脚本執筆から始まる同作の混乱した製作プロセスを The Hollywood Reporter が報じたばかり。それによると、同作にはエアー監督のもっとダークなバージョンと、ワーナー・ブラザースが予告編制作会社と共に作ったビビッドなバージョン(実際よりもポップだった予告編が好評だったため、それに合わせる形で作られた)があり、5月のテスト試写の結果、後者が選ばれ、それにエアー監督が手を入れる形になったのだという。(編集部・市川遥)