エアーバッグ破裂…スコット・イーストウッド衝撃の事故で恋人を亡くしていた
クリント・イーストウッドの息子で俳優のスコット・イーストウッドが、数年前に恋人を衝撃の事故で亡くしていたことを豪GQ誌に初めて告白した。
最後に泣いたのはいつかと問われたスコット。長い沈黙の後、「付き合ってた子が、数年前に自動車事故で亡くなったんだ」と切り出し、「軽い自動車事故だったんだけど、何が全てをメチャクチャにしたかって、リコールのかかっていたエアーバックだったんだ。彼女のエアーバッグが爆発したんだよ。飛び出てきたものが彼女の体を貫通して、背骨まで折れた……このことは誰にも語ったことがないんだけど」と衝撃の事実を口にした。
「それまでに友人を亡くしたことはある。とても素晴らしい友人をね。でも、あんなに身近な人を、それもあんな形で亡くすのは初めてだったんだ。それはその後の僕にとても影響を及ぼしている……わかんないけど。たぶんそのせいで恋をするのが難しくなっていると思う」とトラウマになっていることを語り、「彼女の父親と話をしていないんだ。なんて言ったらいいのかがわからなくて」と苦しい胸の内を打ち明けた。
初めて事故について口を開いたことで決心がついたのか、スコットはその後、事故で亡くなった恋人のシングルファーザーであるアレキサンダーさんに電話をかけたそうだ。People.comによるアレキサンダーさんへの取材で明らかになった。アレキサンダーさんは「率直に、彼が電話をしてこないことに僕は傷ついていました」「彼は彼女の葬儀にも訪れず、がっかりしました。たくさんの彼女の友人が各地から駆け付けてくれたのに。(彼からは)花すら送られてこなかった」とスコットに対する思いを素直に話す。
彼女の死から約2年が経ち、スコットの電話を受けたアレキサンダーさんは「彼はとても申し訳なさそうにしていたよ」とその様子を明かし、アレキサンダーさんの同意を得ずにスコットが事故について公に語ったことを非難しつつも、「私は怒っていた。でも悲しみかたはひとそれぞれだ。彼も子供だった。だから彼がどうやって彼女を失った悲しみを乗り越えるのか、僕にはわからなかった。彼がどうやって切り抜けたのかただ知りたいと思う」と寛大な心で理解も示そうとしていた。
また、アレキサンダーさんいわく、いつの日か直接会って、いろんな話をする約束をスコットと交わしたそうだ。「彼女を亡くしてから、彼はどのように日々を乗り越えてきたのか、その苦悩を僕に打ち明けてくれるのならば、僕は喜んで彼を励ますよ」と男気を見せていた。(編集部・石神恵美子)