斎藤工の入浴シーンに「ありがとう」!女性客が監督に感謝
斎藤工と高梨臨共演の映画『種まく旅人 ~夢のつぎ木~』が26日、大分県由布市で開催中の第41回湯布院映画祭で上映され、佐々部清監督、本作に出演する俳優の升毅、秋枝正幸プロデューサーがシンポジウムに参加、斎藤の入浴シーンを劇中に入れたことで、監督が女性客から感謝される一幕があった。
大分県臼杵市のお茶農家をモチーフとした陣内孝則、田中麗奈出演の第1弾(『種まく旅人 ~みのりの茶~』)、淡路島のタマネギ栽培とノリ養殖をモチーフとした栗山千明、桐谷健太、三浦貴大出演の第2弾(『種まく旅人 ~くにうみの郷~』)に続く本作。今回は、岡山県赤磐市の桃農家が舞台となる。
本作では、都会からやってきた農林水産省エリート官僚を斎藤が演じており、会場の女性客はそのキャスティングに興味津々。「実はあの役はなかなか決まらなかったんです」という佐々部監督は、「そんな時にプロデューサーが斎藤工に当たっていると聞いて。今、ブレークしている俳優だし、大丈夫なの? と思った」と告白。結果的に斎藤の参加が決まり「うちの家内が『昼顔~平日午後3時の恋人たち』というドラマを観てから彼の大ファンだったので、撮影現場で2ショット写真を撮って(妻に)送ったら、あんたは邪魔、と言われて」と笑いながら付け加えた。
劇中には斎藤の入浴シーンもあり、佐々部監督が会場の女性客から「ありがとうございます!」と感謝される一幕も。「奥さんのためにあのシーンを入れたんですか?」とちゃかされると、「いえいえ、全国の斎藤工ファンのためです。あそこはスローモーションにしてみたり、遊び心でやったので、喜んでもらえて良かった」とニッコリ。
また冒頭でミュージカルシーンが挿入されていることについて佐々部監督は、「『寅さん』や『釣りバカ』みたいなものをやりたいと言われたので、夢の中で(高梨が)山口百恵の曲を歌うシーンを入れました。この曲を選んだ理由は、第2弾に(息子の)三浦貴大が出ていたから。ついでに言うと、このシーンに登場する演出家を演じているのは(第1弾を監督した)塩屋俊さんの息子さんです」と意外なつながりを解説。中盤には、その第1弾の登場人物であるみのり(田中麗奈)、卓司(吉沢悠)も登場しており、秋枝プロデューサーは「場所や物語は違いますが、このシリーズはつながっているという意味合いを込めています。彼らのその後の姿が見られますよ」と付け加えた。(取材・文:壬生智裕)
第41回湯布院映画祭は8月28日まで由布市の湯布院公民館ほかで開催中