『シビル・ウォー』に呼ばれなかったソーは何をしていたか…おかしくも悲しい動画公開
映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場しなかったソー(クリス・ヘムズワース)はその戦いの間、何をしていたのかをドキュメンタリータッチで追った3分30秒の動画が公開された。メガホンを取ったのは、新作『ソー:ラグナロク(原題) / Thor: Ragnarok』(全米公開2017年11月3日予定)の監督で、『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』では現代社会で共同生活を送るヴァンパイアたちのゆる~い日常を描いたタイカ・ワイティティ。7月に開催されたコミコンでお披露目され、好評を博していた作品だ。
動画は、前作での戦いの後、自分の時間が必要だということで実はオーストラリアに越してきていたソーがどんな日常を送っているのかを自ら語るもの。「普通の人たちと生活したかった」というソーは一般人のダリル・ジェイコブソンとルームシェアをしており、「いいフラットだし、僕たちはうまくいっている」と戸惑い顔のダリルを紹介する。
ソー自身も地元の人と交流を持とうと心がけており、幼稚園でヒーローたちについて教えたり、ダリルの職場をニコニコ顔で訪ねたり……。キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)とアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)が険悪になっていると知り、それぞれに自分が助けになるとメールしたりもしている(ダリルがソーに代わってメールをしてくれる)。
ソーはさらに自分の部屋のドアにかけてある「ダリル立ち入り禁止」という看板をうれしそうに紹介し、部屋の中も案内。ハンマー“ムジョルニア”は専用のベッドで昼寝させられていて、「インフィニティ・ストーンとは何か?」と書かれた壁には相関図と、サングラスをかけたムジョルニアが小さなソーを手にしているという謎の絵も描かれている。
最後はハルクことブルース・バナー(マーク・ラファロ)とお茶をしているシーンで、「ところでキャプテン・アメリカとトニー・スタークから連絡あった?」と意を決して聞くも、「君にはないの?」と返され「電話、1本も、ない……」と悲しげなソー。ちょうどその時ブルースの携帯にトニーから自分のチームに入らないかと何度目かの勧誘の電話がかかってきて(ブルースはすげなく断る)、ブルースが「ソーに話してみたら? ここに居るんだ。彼、君からの電話を待っていたみたいだから」と紹介してくれたものの、トニーに今は時間がないと切られてしまう。
フラットの場面に戻り「戦いに呼んでもらえなくてがっかりしているかって? ハハ、ノーだよ」と強がったソーは、「自分のチームを作るよ。もちろん“チームソー”だ。僕とダリル、二人だけ」とダリルとハイタッチした。
ワイティティ監督はTwitterでこの動画を紹介し、「僕をスーパーヒーロー映画の監督に雇ったらこういうのが出来上がるんだよ。忠告したんだけどな!」とつづっている。ソーとハルクのロードムービーになるという『ソー:ラグナロク(原題)』がどんなテイストの映画になるのか、ますます楽しみになる。(編集部・市川遥)