松田翔太、相棒ハマケンの面白さにハマる!「言えないことばかり」
俳優の松田翔太が3日、新宿バルト9で行われた映画『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』の初日舞台あいさつに浜野謙太、熊切和嘉監督と出席、ドラマ版から続いたシリーズもいよいよ映画として区切りを迎え、感無量な表情と共に「今日ここで一区切りという感じにしたくない気持ちもあります」と寂しさも語った。
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本作はリチャード・ウー、すぎむらしんいちによるコミックを原作に、密入国外国人が作った秘密組織・裏都庁の異邦警察「ディアスポリス」に所属する警察たちの戦いを描いた、テレビドラマの劇場版。警察官・久保塚早紀(松田)が相棒の鈴木(浜野)たちと共に、アジア人犯罪組織やヤクザが絡んだ事件に挑む姿を描く。
ファンの温かな空気に迎えられた松田は、本作に強い思いを持って臨んだという本作について「まだ(続きが)ある気がして、今日ここで一区切りという感じにしたくない気持ちもあります」と寂しさも口に。
すると、同じくドラマ版から出演してきた浜野も「僕もこれで終わりにはしたくないですね。これで終わりになっちゃうと翔太君からLINEが来ない気がして」と冗談を交えて思いを語り、映画版のメガホンを取った熊切監督も「僕もあまり区切るつもりはなく、もしパート2をやれるならこういうオープニングにしようという妄想ばかりしています」と続編への思いを語った。
劇中で息の合ったバディぶりを見せた松田と浜野だが、ドラマ版が初共演。浜野が「僕の方がビビッてましたね。目線(の高さ)も違うし実力派という感じなので、自分が糾弾されたらどうしようとビクビクしていました。でも、最初に会った時『バンド(在日ファンク)聞いてます』って握手をしてくれて、ファンみたいになっちゃいました」と初対面の印象を懐かしむと、松田は「こういう感じだとは思っていませんでした」と浜野のユニークでイジられキャラな一面に触れつつ、「仲良くなれたら『こんな面白い人だったんだ』と。みなさんの前で言えないことばかりですけど」と続けて笑いを誘う一幕も。
また、撮影中の松田について浜野は「お芝居をしている時と普通の時と境目がわからないんですよ。お芝居をしている時も署長であり翔太でありみたいな感じで、意外と演技で(全く)違う人間になるよりも難しい事じゃないかと思って」と述懐。これに松田は「今回、リラックスできたんですよ。ハマケンさんのおかげでもあります」と感謝していた。(取材・文:中村好伸)
映画『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』は全国公開中