タブー無視!トム・ハンクス、主演作より他の映画ほめまくる
『プライベート・ライアン』『グリーンマイル』などで知られるトム・ハンクスが、アメリカのコロラド州で行なわれているテルライド映画祭の中で実施された主演最新作『ハドソン川の奇跡』のQ&Aコーナーで、『セッション』のデイミアン・チャゼル監督の新作『ラ・ラ・ランド(原題) / La La Land』を絶賛して会場を驚かせた。自身の作品の質問コーナーで別作品を褒めたたえるのはかなり異例のことだと3日(現地時間)にDeadlineなどが報じている。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』『フィラデルフィア』で2度のアカデミー賞に輝いた名俳優トムは、今作では『ミリオンダラー・ベイビー』などのクリント・イーストウッド監督とタッグを組んでいる。この日もイーストウッド監督とともにQ&Aコーナーに登場し、記者の質問に答えながら自らの作品をアピールすると思われていたが、途中から予想だにしない方向へと話を進めた。
愉快な性格で会見などでジョークを連発することも多いトムはこの日、主演作のPRの場であるにもかかわらず、「昨日の『ラ・ラ・ランド(原題)』のプレミア観た?」と記者に逆質問。まさかの発言に記者たちが驚く中、「自分では想像もできないような本当に新しいものを観たときは『神様、これを無事に着陸させてくれてありがとう』ってなるよ。『ラ・ラ・ランド(原題)』はナンバーワンだ」とトムは惜しみない賛辞を送り続けた。
作品を絡めたジョークもかましつつトムが絶賛した『ラ・ラ・ランド(原題)』は、現地時間8月31日に開幕した第73回ベネチア国際映画祭のオープニング作品にもなった注目作。ロサンゼルスを舞台に、才能あふれるジャズピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)とカフェで働きながら女優を目指すミア(エマ・ストーン)の2人が、恋と夢に揺れる姿がミュージカル調で映し出される。(編集部・海江田宗)