ベルルスコーニ元首相の政治人生とスキャンダルが映画に
映画『グレート・ビューティー/追憶のローマ』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したイタリアの俊英、パオロ・ソレンティーノ監督が、イタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニ氏を題材にした映画を企画していると The Hollywood Reporter ほか複数のメディアが報じている。
【本編映像】パオロ・ソレンティーノ監督作『グレート・ビューティー/追憶のローマ』
もっとも本作は、ベルルスコーニ元首相を痛烈に批判する作品ではなく、彼を定義付けることになった政治人生とスキャンダルを描いたものになるそう。ソレンティーノ監督は、カンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞した映画『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』でも元イタリア首相ジュリオ・アンドレオッティ氏を描き政治的作品にも長けていることを証明しており、新作でもどのような手腕を見せるのかが注目されている。
現在ソレンティーノ監督は、ジュード・ロウ主演のイタリア系アメリカ人で極めて保守的なローマ教皇を描いた「ザ・ヤング・ポープ(原題) / The Young Pope」のテレビ放映が控えている。一方、ベルルスコーニ元首相はサッカーのイタリア・セリエAのACミランを中国の投資グループに売却し、6月に心臓手術をして安静の状態にある。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)