『バイオ』のクレアがまさかのカムバック!ミラジョヴォとママ友に
日本発の大ヒットゲームを映画化した人気シリーズ最終作『バイオハザード:ザ・ファイナル』で、主人公アリスの盟友でありゲームの人気キャラでもあるクレア・レッドフィールドを演じたアリ・ラーターが、“ファイナル”に込めた思いを語った。第4作以来のシリーズ復帰に「クレアが出演すると聞き、とても興奮した」と語るラーターは、役について、そして共演したミラ・ジョヴォヴィッチやローラとの意外な関係を明かした。
テレビドラマ「HEROES/ヒーローズ」(2006~2010)など、タフな女性像が定着しているラーター。彼女が演じるクレアは、かつて生存者を率いたリーダーでアンデッドと戦う女戦士でもある。ラーターいわく今作でクレアは「飛行機事故から生き残った人々と出会い、共に生きることを決意する」という。「彼女はずっと人との触れ合いと無縁の暮らしを送ってきた。だから、常に周囲に目を配り、誰が信じられる人物か見極めようとするのよ。クレアは天性のリーダーだけど、人間らしい感情の持ち主でもあるの」。
ミラの出産により撮影スケジュールを調整した今作だが、ラーターも撮影の7か月前に第2子を出産していた。「妊娠中に約22キロも体重が増えたから、その分を落とす必要があった。食生活に気をつけて、運動もがんばったわ」とラーター。努力することが好きだという彼女は、時間を見つけては走りに出かけ、ヨガのクラスにも通ったという。「それも仕事の一部なの。 特にアクション映画では、体を鍛えるのが役作りの一つだから」と女優業の厳しさを語る。
今作でシリーズ3回目の出演となるラーターは、役を通じてミラ・ジョヴォヴィッチと特別な絆で結ばれた。「役と同じで、現場ではミラが実力を出せるよう心掛けていたわ。普段から仲良しで、ランチのときは互いの子供と一緒に遊び、撮影が始まるとガンベルトを巻いて2人で敵と戦うの(笑)」。一方、ローラとは趣味友だった。「わたしもローラもお料理が大好き。だから一緒にいろんなレストランに通ったわ。互いにラムチョップを注文し、骨が見えるまで食べ切ったものよ」とユニークなエピソードを披露。
いよいよシリーズ最終作となる今作でラーターにとって最も印象に残っているのは、クレアとアリスの関係だという。「滅亡後の世界を生き抜く2人の間には、特別な瞬間があるの。わたしがこのシリーズが大好きなのは、決まりごとに縛られていないこと。そこには女同士による、絆や本当の友情もあるの」と撮影を終えた今の思いは、感謝の一言だと語る。「わたしは一瞬一瞬を精いっぱい生きるタイプ。だから寂しさより、この役を与えられたことに感謝しているわ。南アフリカでの撮影を含め、全てがわたしの生涯においてまたとない冒険だった」と振り返った。(取材・文:神武団四郎)
映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』は12月23日より世界最速公開