俳優・田中要次、本物のHEROになる!初主演映画で中年ダークヒーローに変身!
「あるよ」のセリフで知られるドラマ「HERO」のマスター役をはじめ、数々の映画・テレビドラマで幅広い役をこなす演技派俳優・田中要次が、『虎影』『東京残酷警察』などを手掛け、『シン・ゴジラ』の特殊造形プロデューサーとしても知られる西村喜廣の監督最新作『蠱毒 ミートボールマシン』で映画初主演を飾ることが明らかになった。
次期NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」で、ももいろクローバーZ・百田夏菜子の夫役を務めることでも話題を呼んだ田中。世間の注目を浴びる中、特殊造型のプロにして、独特の映像美に定評のある西村監督の新作で、満を持して映画初主演。この大抜擢に「この年で主役が回ってくるなんて思っていなかったので、驚きと、本当に僕でいいのかという気持ちでしたが、僕を主役で撮りたいと思っている方がいるなんてやっぱり嬉しいですし、チャンスは逃したくないなとやらせて頂きました」と喜びを語る。
その主演作は、西村監督が特撮監督として携わった伝説的バイオレンススプラッター『MEATBALL MACHINE -ミートボールマシン-』(2005年・山本淳一監督、山口雄大監督)の約10年を経た最新作。50歳にしてがんを宣告された、仕事もプライベートもまるでダメな非リア充・野田勇次(田中)が、ただ死闘を求める存在ネクロボーグへと人類を変ぼうさせる謎の生命体(ユニット)に寄生されるも、密かに思いを寄せる女性を守るために人格を保持し、ネクロボーグとなった生命体に戦いを挑む。
かつて「HERO」のスタッフに「マスターも実際はヒーローだった」というスピンオフのアイデアを提案したことがあった田中は「それを叶えてもらったように感じました。かなりスタイルが違いますけどね(笑)。こんな醜いヒーローは他にいないです。新しいヒーローというか、珍しいヒーロー誕生ですね!」と歓喜。企画の立ち上げ当初から田中に主演オファーし「中年ダークヒーローには彼しか思い浮かばなかった」という西村監督は、「僕と同じ世代、40代から50代世代のヒーロー物を観てきた人たちには、ド! ストライク! でしょうね! 『俺らずっと仕事してきてよ~、もうそんなに楽しいこと無くってよ~』って思う“お前ら”には最高の映画だと思います!」と思い入れたっぷりに語っている。
主人公の想い人・カヲルを演じるのは、オーディションで選ばれ、「週刊現代」誌上のグラビアでも話題を呼んだ百合沙。西村監督が「選んで本当に良かった」と太鼓判を押す注目株だ。その他、しいなえいひ、鳥居みゆき、川瀬陽太、村杉蝉之介、三元雅芸、仁科貴、矢部太郎ほか個性的な俳優陣に加え、斎藤工が謎の宇宙人役で出演。撮影は終了しており、海外映画祭への出品を目指しながら、来年の公開を予定している。(編集部・入倉功一)