ブラジルの人気俳優、ドラマで生還した川で溺死
ブラジルの有名ソープオペラに出演する俳優ドミンゴス・モンタニエさんが撮影先で溺死した。現地時間15日にBBCなどが報じた。
同サイトによると、同国のセルジッペ州北東部でドラマ「ベーリョ・シコ」を撮影していたモンタニエさんは、撮影の合間を縫って共演女優のカミーラ・ピタンガと共に、サン・フランシスコ川へ泳ぎに。川の流れが速く、流されてしまったという。
カミーラはモンタニエさんの手をつかんだが引き離されてしまったといい、叫んで助けを求めたものの、地元の人々はドラマ撮影のワンシーンだと思い行動が遅れたという。当局は、気づくのが早かったとしても「できたことは少なかっただろう」と話している。
その後モンタニエさんは、救助隊によって、流された場所から300メートル離れた水深18メートルの地点で岩に引っかかっているところを発見され、死亡が確認された。現地の警察署長は「二人は泳ぐのに適した場所を選んだと思ったのでしょう。しかし、そこは地元住人から最も危険とされていて、誰も近寄らないスポットだったのです」と語っている。
「ベーリョ・シコ」は対立する二つの大農場生まれた男女の恋を描いた作品。Forbesによると、1か月ほど前に、モンタニエさん演じるキャラクターがやはりサン・フランシスコ川に流され助かるエピソードが放送されていたという。モンタニエさんのFacebookには、ファンからの追悼の言葉が数多く寄せられている。(西村重人)