菅田将暉&ヤン・イクチュン主演映画にユースケ、でんでん…追加キャスト発表
歌人、劇作家の寺山修司さん唯一の長編小説を菅田将暉と『息もできない』の韓国人俳優ヤン・イクチュン主演で映画化した『あゝ、荒野』の追加キャストが発表され、2人が演じるボクサーのトレーナー役のユースケ・サンタマリアをはじめ、でんでん、木村多江ら筋金入りの演技派が集結することが明らかになった。
物語の舞台は現代の新宿。少年院あがりの新次(菅田)と、吃音と赤面対人恐怖症に悩むバリカン(ヤン)という、不器用なはぐれ者同士の2人がボクシングジムで運命的な出会いを果たし、奇妙な絆を育んでいく……。飛ぶ鳥落とす勢いの若手実力派・菅田と、ヤンの顔合わせが話題を呼んだ本作だが、脇を固める顔ぶれも濃い。
新次とバリカンをボクシングジム「海洋拳闘クラブ」へと導くキーパーソンの通称“片目(かため)”こと堀口にふんするユースケ・サンタマリアをはじめ、2人を取り巻く面々はいずれも個性派ぞろい。2人を厳しく育てるもう一人のトレーナー役にでんでん、ジムのオーナー役に高橋和也、2人に影響をもたらすヒロイン・芳子役に木下あかり、新次のライバルのボクサー役に山田裕貴、新次の母親・京子役に木村多江、バリカンの父親役にモロ師岡、闇の研究会メンバー恵子役に今野杏南が決定している。
満島ひかり主演のテレビドラマ「開拓者たち」(2012)などで知られる岸善幸監督と、菅田は『二重生活』(2015)に続く2度目のタッグ。『二重生活』で見せた長まわしやリハーサルなしの撮影といった、ドキュメンタリー出身の岸監督ならではのリアリティーあふれるボクシングシーン、一癖も二癖もあるキャストたちが体現する胸アツの青春群像に期待が高まる。(編集部・石井百合子)
映画『あゝ、荒野』は2017年全国公開