杉田智和、暴走!?自由な演技光った「チア男子!!」音楽朗読劇
2日、舞浜アンフィシアターで上演された音楽朗読劇「SOUND THEATRE チア男子!! ~GO! 音劇男子!!~」で、アニメ「チア男子!!」主演を務めた声優の米内佑希や杉田智和、小西克幸ら声優陣のアドリブがさく裂。アニメキャラクターの個性に劣らない自由な演技を見せつけた。
音楽朗読劇には、主人公・坂東晴希役の米内、晴希の親友・橋本一馬役の岡本信彦、彼らとチームを組む溝口渉役の杉田、遠野浩司役の林勇、鈴木総一郎役の桑野晃輔、長谷川弦役の小西が出演。本舞台では、セリフを口にするたびに自然と力が入る彼らのひざやこぶし、そして顔の表情までも観客の目にさらされるが、声優陣はそのことさえも含めてキャラクターの“声”を片手に持つ台本や目の前にあるマイクではなく、観客のもとへ届けようとする。第3話のバク転練習シーンや第5話のチーム全員が本音をぶつけ合うシーンなどアニメの名場面を再構築した舞台のストーリーを声で“魅せて”いく彼ら。その熱量はバンドによる生演奏、同作のモデルになった早稲田大学男子チアリーディングチーム「SHOCKERS」の生演技によってさらに高められていく。
テレビアニメのアフレコでは、声優陣はキャラクターの口の動きに合わせて演技する必要があるが、その制約がなくなった本舞台では自分たちのテンポで演技することができる。自由度が加わった彼らの演技はさらに磨きがかかり、その影響はアドリブという部分にも色濃く出た。この日声だけの参加となった徳川翔役の小野友樹の立ち位置にほかの出演陣と同じジャージを着たマネキンが登場すると、共演者たちは「人形のようになっている」とセリフにアドリブを加えてイジリまくり。さらに杉田は、アニメ「銀魂」をほうふつさせる「スタンバっていました」ネタや、セルフエコーなどの小技(?)も次々と披露。それに続けとばかりにアドリブを次々とプラスする小西ら先輩声優が放っていくネタを拾う岡本という図式ができる中、主演の米内もアドリブ合戦に参戦。音響監督兼ヴァイオリニストの土屋雄作も「キャストの皆さんのアドリブがさく裂していますけれども……」ともらしてしまうほど、ライブならではのまさかの流れに客席は笑いで包まれた。
オリジナルストーリー「煎餅男子!!」が展開した第2部からは、森尚史役の畠中祐も参戦。第1部と変わらないテンションで熱演する彼らに観客は大いに盛り上がり、ラストに米内と岡本が駆け寄りハイタッチをかわした瞬間、観客は歓声で彼らをたたえていた。(編集部・井本早紀)