新朝ドラ「べっぴんさん」ヒロイン女優には難病を乗り越えた過去も…素顔に迫る
「とと姉ちゃん」(主演・高畑充希)の放送が終了し、3日よりスタートした新しいNHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」。ヒロインを務めるのは、デビューからおよそ3年、まだ表情にあどけなさを残す19歳の女優・芳根京子だ。
芳根は、2013年に放送されたフジテレビ系テレビドラマ「ラスト・シンデレラ」で女優デビュー。その翌年には、朝ドラ「花子とアン」で花子の親友・蓮子(仲間由紀恵)の娘役を務めた。そんな芳根が一般的な知名度を高めるきっかけとなったのは、TBS系ドラマ「表参道高校合唱部!」(2015)への出演。芳根はこの時、1,000人以上が参加したオーディションでドラマ初主演の座を射止めた。
その後、映画『先輩と彼女』(2015)やフジテレビ系月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(2016)といった作品に出演、この3月からは福士蒼汰らと共に三ツ矢サイダーのCMに登場し、みずみずしい笑顔が注目を浴びている芳根。女優として順調に見える彼女だが、難病を乗り越えた過去を持つ。中学2年生の時に、手足に力が入らなくなるなどの症状を引き起こす“ギランバレー症候群”という病を患い、1年もの間学校に通うことさえ困難な状況だったという。今では完治しているが、芳根にとって命の重さを実感した出来事だった。
芳根について「べっぴんさん」で共演している生瀬勝久は、「芳根京子ちゃんの生き方に感化されています。自分をしっかり持っていて、若い頃からいろいろなものにチャレンジしてきて、大病もされたので、死生観なども持っていらっしゃる方」と紹介し、その人柄を絶賛。つぶらな瞳と色白の肌でまさに“べっぴんさん”というルックスだけでなく、芳根自身が持つ芯の強さは、朝ドラヒロインという大役にふさわしい。
「べっぴんさん」で芳根が演じるのは、亡き母の思いを受け継ぎ、刺しゅうに打ち込むヒロインの坂東すみれ。順風満帆な暮らしを戦争で失ったすみれは、生きるために子ども服作りにまい進していく。
初回放送を控えた2日、芳根は「今の気持ちを一言で言うと、『そわそわ』です」と自身のブログで心境を吐露。「5月末から撮影が始まって、やっと、やっと皆さんにお届けできます。坂東すみれがこの世に生まれます。勇気、愛情、信頼、希望 一歩踏み出す勇気 人を愛する気持ち お互い頼って、頼られて 希望を持って生きていく 大好きなチーム。みんなを信じて、ここまで来れました。怖いけど、怖くないよ。みんながいるからね。またここからが新たなスタート。毎日、皆様に素敵な朝をお届けできるよう、べっぴんな作品をお届けできるよう、みんなで思いを込めて頑張ってます」と丁寧にその思いをつづった。(編集部・小山美咲)