奇妙な子供たちが暮らす施設…ティム・バートンのダークファンタジーが首位!
全米ボックスオフィス考
先週末(9月30日~10月2日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ティム・バートン監督のダークファンタジー映画『ミス・ペレグリンズ・ホーム・フォー・ピキュリアー・チルドレン(原題) / Miss Peregrine’s Home for Peculiar Children』が興行収入2,887万1,140ドル(約28億8,711万4,000円)で首位デビューを果たした。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル100円計算)
ランサム・リグズの「ハヤブサが守る家」を原作に、ミス・ペレグリン(エヴァ・グリーン)の“奇妙な子供たちが暮らす施設”を訪れた少年ジェイコブの姿を描く本作。重い靴を履いていないと空へ飛んで行ってしまったり、透明人間だったり、頭の後ろに口があったりとその家に住む子供たちにはさまざまな特殊能力があるのだが、彼らには危険が迫っていて……。バートン監督らしさがあふれた作風が若い世代から支持され、見事1位に輝いた。
2位には、2010年に起きたメキシコ湾原油流出事故を題材にしたマーク・ウォールバーグ主演のディザスター映画『ディープウォーター・ホライズン(原題) / Deepwater Horizon』が興収2,022万3,544ドル(約20億2,235万4,400円)で初登場。初登場の2作がワンツーフィニッシュとなった一方、ザック・ガリフィナーキス、オーウェン・ウィルソンら共演のコメディー『マスターマインズ(原題) / Masterminds』は興収654万1,205ドル(約6億5,412万500円)で6位デビューと出遅れてしまった。
このほか注目すべき点は、『ハドソン川の奇跡』の累計興収が1億ドル(約100億円)超えを果たしたこと。クリント・イーストウッド監督作では『アメリカン・スナイパー』『グラン・トリノ』に続く第3位のヒット作となった。また、拡大公開された『クイーン・オブ・カトゥエ(原題) / Queen of Katwe』が22位から7位に大幅ランクアップ。ウガンダの少女がチェスチャンピオンを目指すさまを描いた作品で、第41回トロント国際映画祭で話題になっていた。
今週末は、ネイト・パーカー監督が奴隷反乱を描いた『ザ・バース・オブ・ア・ネーション(原題) / The Birth of a Nation』、エミリー・ブラント主演ミステリー『ガール・オン・ザ・トレイン』などが公開される。(編集部・市川遥)
9月30日~10月2日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ミス・ペレグリンズ・ホーム・フォー・ピキュリアー・チルドレン(原題) / Miss Peregrine’s Home for Peculiar Children』
2(初)『ディープウォーター・ホライズン(原題) / Deepwater Horizon』
3(1)『マグニフィセント・セブン』
4(2)『コウノトリ大作戦!』
5(3)『ハドソン川の奇跡』
6(初)『マスターマインズ(原題) / Masterminds』
7(22)『クイーン・オブ・カトゥエ(原題) / Queen of Katwe』
8(7)『ドント・ブリーズ(原題) / Don't Breathe』
9(4)『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』
10(5)『スノーデン』