稲垣吾郎、SMAP解散に「頑張ります」 率先して舞台あいさつ盛り上げる
今年いっぱいでの解散を表明している国民的アイドルグループSMAPの稲垣吾郎が8日、新宿バルト9で行われた映画『少女』初日舞台あいさつに出席し、帰り際に報道陣から解散についてコメントを求められると、「頑張ります」と返答した。この日はほかに本田翼、山本美月、佐藤玲、児嶋一哉、原作者の湊かなえ、三島有紀子監督が登壇し、稲垣は率先して会場を盛り上げていた。
心に闇を抱えた2人の女子高生(本田、山本)が「人が死ぬ瞬間を見たい」という願望を持って過ごした夏休みを描いた湊の同名小説を実写化した本作。女子高生との間に起こったある事件から傷を負った、老人ホームのスタッフ高雄孝夫にふんした稲垣は「人が生きていく中で少なからず誰もが抱えている闇や心の傷に寄り添うような、ステキな作品に仕上がりました。大好きな作品になったので、気に入っていただけたら」とあいさつした。
三島監督は「わたしは人を観察することで役をつかんでいくので、稲垣さんを観察していました」と切り出すと、「でも稲垣さんは最初からちょっと近づくと一歩下がるような人で。でも孝夫さんも女子高生に近づかれたら離れてしまうようなそういう人だなと思って。あそこがスタートでしたね」と述懐する。稲垣も「僕の性格上、パーソナルスペースが必要ですからね」と笑った。
今日はドレス姿だった本田と山本について「撮影は去年だったんですが、その時、二人は制服姿だったのに、今日はイタリアの女優みたいな感じで。皆さんビックリされたんじゃないでしょうか」と語った稲垣は、「二人とも大変な作品に出演されて。もし僕が20代だったら乗り越えられるかなと思うくらいに集中力をもって役に成り切っていた」と称賛。さらに本田とはほとんど話をしていないといい、「僕の雰囲気だとしゃべりかけにくいですよね」と呼びかけると、本田が「すごくしゃべりかけにくいです!」と答えて会場は大笑いとなった。
さらに本作のテーマである「自分の闇」について問われた本田が「ご飯も食べずに18時間くらいゲームをしていた」、山本が「アニメをワンクール一気に観たり、3日間連続で映画館に行ったりした」とコメントすると、稲垣は「二人とも友だちいないんですね」としみじみ。「稲垣さんはいるんですか?」という本田の言葉に「中年のおじさんですけどいます」とヒロ君と呼ばれる“半同居人”について言及してみせて、会場を再び沸かせた。(取材・文:壬生智裕)
映画『少女』は公開中