日本大好きトム・ハンクス、ダン・ブラウンとの10年愛を語る!
イタリアのフィレンツェにて6日(現地時間)、映画『インフェルノ』の記者会見が行われ、主演のトム・ハンクスをはじめ、ロン・ハワード監督、原作者のダン・ブラウン、フェリシティ・ジョーンズ、オマール・シー、イルファン・カーンらが顔をそろえた。
トムがフィレンツェを大疾走しまくる!映画『インフェルノ』予告編
会見が行われたのは、映画にも登場するフィレンツェの中心に位置するヴェッキオ宮殿の500人大広間。ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの映画化第3弾となる本作の公開を前に、世界中から多くの報道陣が集まった。そんな中、日本の某情報番組のレポーターが質問をすると、トムはにっこり。「こないだ日本に行ったんだけど、楽しかった!」と先日来日した時の感想を語り、「みんな、この番組知っているかい? 日本の有名な番組なんだよ。クッキーみたいなロゴなんだ。ほらほらみんなに見せて!」とレポーターもたじたじになるほどアピールし、会場は大いに盛り上がっていた。
2006年に公開された『ダ・ヴィンチ・コード』から実に10年目、原作者のダンは「初めてこの本を書いたときは、映画化されるなんてとても想像していなかったし、もちろんトム・ハンクスが主役のラングドン教授を演じてくれるとは思ってもいなかった。でも最初の映画が公開されてからは、このシリーズを書くときはトムのことを24時間(笑)、いつも頭に描きながら書いているよ」とトムへの思いを吐露。3作を通してラングドン教授を演じているトムもまた、「ラングドンは本当にかっこよくて、知的で、タフな男。今回、フィレンツェという美しい場所で素晴らしい役者たちとともに演じることができたのは、地球上で一番ラッキーだったよ」と笑顔で語った。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、秘密結社・イルミナティなど、目の前に立ちはだかるさまざまな謎を解いてきたラングドン。今回挑むのは人類増加を阻止するために「人類の半分を滅亡させる」という過激な思想を持つ生化学の天才が、詩人ダンテの叙事詩「神曲」<地獄篇(インフェルノ)>に隠した謎。トムは「いつの時代も、僕らは人口増加の問題を抱えてきた。今、世界を見てもたくさんの戦争や、さまざまな難しい課題が人間世界を襲っていると思う。それは世界的にみんなで解決していかなければいけない問題なんじゃないだろうか?」と作品に込めた思いを訴えた。(取材・文:森田真帆)
映画『インフェルノ』は10月28日より全国公開