今はなき昭和の東京を散策!キネ旬「東京映画地図」特集上映2弾開催
映画雑誌「キネマ旬報」に連載された、イラストレーター・宮崎祐治氏の人気コラム「東京映画地図」の単行本化を記念し、本誌で取り上げられた名画を上映するラピュタ阿佐ヶ谷の特集上映第2弾が、10月16日から12月17日まで開催される。
【写真】吉祥寺、銀座、神田、赤羽、新宿…なつかしの昭和の風景
「キネマ旬報」で2011年6月上旬号から2016年5月上旬号まで、5年間にわたって連載された「東京映画地図」は、宮崎氏が歴代の名画に登場する東京のロケ地を手描きの緻密な地図と、ユニーク&温もりあふれる映画スターたちのイラストを交えて紹介する人気コラム。ラピュタ阿佐ヶ谷では、昨年12月から今年の2月にかけて本コラムとのコラボ企画として、コラムで取り上げられた名画36本を上映する特集上映を実施。今回、単行本化にあたってその2弾が組まれることとなった。
第2弾で上映されるのは39本の東京映画。昭和30年代の銀座周辺が森繁久弥の軽妙な解説と共に映し出される『銀座二十四帖』(1955年・川島雄三監督)、オリンピックを控え大改造中の東京を背景にした『やぶにらみニッポン』(1963年・鈴木英夫監督)、新宿を根城にする若者たちを描く『喜劇 新宿広場』(1969年・山本邦彦監督)、完成したばかりの東京タワーを背景にしたロマンス『たそがれの東京タワー』(1959年・阿部毅監督)など、懐かしの風景が登場する名作が勢ぞろい。
そのほかロケ地は吉祥寺、赤羽、王子、神田、浅草……と多岐にわたり、『有楽町で逢いましょう』(1958年・島耕二監督)では有楽町そごうが、『東京のえくぼ』(1952年・松林宗恵監督)では渋谷の空中ケーブルカー「ひばり号」が登場するなど、今はもう観られない名所&風景を“散策”できる貴重なラインナップとなっている。(編集部・石井百合子)