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佐藤健、SNSは興味があるからこそやらない?

SNSやる? やらない? - 写真:杉映貴子
SNSやる? やらない? - 写真:杉映貴子

 SNSのつぶやきが頻繁に登場する映画『何者』で主演を務めた佐藤健が、難役に挑戦した撮影時を振り返りながら、自身がプライベートでSNSをやらない理由を明かした。

SNS中……無言の演技になるわけで【写真】

 直木賞作家・朝井リョウのベストセラー小説を映画化した本作は、就職活動を通して自己のアイデンティティーを模索する大学生たちの姿を描く人間ドラマ。内定がもらえない仲間たちの言動を冷静に分析する就活生・拓人を演じた佐藤は、「拓人がどういう人なのかわかりづらくて、どう演じたらいいのかわからなかった。お手上げ状態でした」と告白。「拓人がどういう風に見えるべきなのか、微妙なさじ加減が必要だったので、基本的には三浦(大輔)監督を信じてお任せしました。結果としてすごく面白い映画に仕上がったので、監督に感謝しています」としみじみ打ち明ける表情から、拓人がいかに難しい役どころだったのかがうかがえる。

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 そんな佐藤は、お互いの本音を微妙に隠しながら付き合い、SNSで発散している劇中の就活生たちに、「嘘だろ?」という思いを抱いたそうだ。「僕は就活もSNSもやっていないので、そういう世界があるということを、原作を読んで知りました。でも、あれがリアルだという人も多いですよね。この映画を観てつらくなってしまう方は、人間の裏表を知っている人なのかもしれません」とジョーク交じりで語り、意味深な笑みを浮かべた。

 さらに、「SNSには興味があるからこそ、逆に一切やらないと決めているんです」と断言。「自分から何かを発信するということが、得意ではないんですよね。人のSNSを見るのはいいんですけど、僕自身は“誰にも言わずに黙々とやるべきことをやる”のが美しいと思う。だから、SNSで思っていることを世間に発信することが、自分の美学に反するような気がするんです」と持論を述べる。ストイックでブレない男のイメージがある、佐藤らしい考え方なのではないだろうか。

 佐藤をはじめ、有村架純二階堂ふみ菅田将暉岡田将生山田孝之といった若手実力派の豪華共演でも話題の『何者』。人によっては「自分の痛さを見ているようで居たたまれなくなる」と感じるほどの強烈な刺激と、生々しい青春が同時に味わえる作品だ。(取材・文:斉藤由紀子)

映画『何者』は全国公開中

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