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ピエール・バルーが来日!不滅の恋愛映画『男と女』秘話を語る

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来日を果たしたピエール・バルー
来日を果たしたピエール・バルー

 15日、名匠クロード・ルルーシュ監督の不滅の恋愛映画『男と女』のデジタルリマスター版の初日舞台あいさつが YEBISU GARDEN CINEMA で行われ、ヒロインの事故死した夫を演じ、テーマソングも歌ったピエール・バルー(82)が出席して制作秘話を語った。

映画『男と女』フォトギャラリー

 製作50周年を記念してデジタルリマスター版でよみがえった『男と女』。それぞれに伴侶を失った男女、ジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)とアンヌ(アヌーク・エーメ)の甘く切ない恋を描き、カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)&アカデミー賞外国語映画賞・脚本賞を受賞した名作だ。

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 ピエールは「ルルーシュ監督から『どんな作品に出たい?』と聞かれ、死んだ男と彼を思い出す女性の話がいいと話したのが、この映画の始まりです」と切り出すと、「わたしが友人のジャン=ルイを監督に紹介し、ジャン=ルイが彼の友人のアヌークを連れてきた。(作曲家の)フランシス・レイも以前からわたしの友人で、彼の才能は素晴らしいと監督に言い続けていたんですが、無名だったのでなかなか信じてもらえなかったんです」と笑顔で当時を振り返る。

 さらに撮影前にブラジルで親交を深めた、ブラジル音楽屈指のギタリスト、バーデン・パウエルとの思い出に触れたピエール。「本作の撮影でパリに帰る前の晩、バーデンと一晩中歌い、友情の記念に、彼の部屋のテープレコーダーに歌を録音したんです。パリの空港に出迎えにきたルルーシュ監督にそのテープを聴かせたら、監督は3回聴いて『よし、映画のシナリオが完成した』と言いました。その曲が『サンバ・サラヴァ』で、皆さんが今日ご覧になった映画の曲は、そのテープが音源なんですよ」と貴重なエピソードを披露し会場を驚かせた。

 その後、花束を抱えて登場した歌手の野宮真貴が「お目にかかれて光栄です。本作はフランス映画の中でも一番好きな作品で、音楽からも影響を受けました」とあいさつすると、ピエールは「少ない言葉で世界に思いをはせることができるのが、歌の魔法です。この映画にはそんな魔法がたくさん封じ込められています。味わってくださってありがとう」と応じていた。

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 今回、同時上映として、ルルーシュ監督が1976年に撮った短編『ランデヴー』も日本初公開される。1台の車(フェラーリ275GTB)が夜明けのパリをアクセル全開で疾走する8分38秒をワンテイクでとらえたドキュメンタリーで、カーマニアの間では幻の傑作として公開が熱望されていた一本だ。(取材:岸田智)

映画『男と女』(製作50周年記念デジタルリマスター版)は YEBISU GARDEN CINEMA ほかにて公開中

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