メリル・ストリープ、オンチ演技のために猛特訓!7度目の来日
第29回東京国際映画祭
ハリウッド女優のメリル・ストリープが24日、都内で行われた映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』の来日記者会見に出席、共演のヒュー・グラントも来日予定だったが急きょキャンセルになっており、メリルは「スティーヴン・フリアーズ監督もヒュー・グラントもサイモン・ヘルバーグも仕事で忙しくて、わたしだけがちょうど今暇だったから来日できたの。うれしいわ」とユーモラスなあいさつで会場を沸かせた。
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メリルの来日は、昨年3月の『イントゥ・ザ・ウッズ』のPR以来7度目。「日本に戻ってこられてうれしい」とほほ笑むと、国内外から集まった約150媒体ものメディアを見渡し、「前回来た時より2倍くらい人が多いような気がして圧倒されています」とも。『マダム・フローレンス!』は、明日から開催される第29回東京国際映画祭の公式オープニング作品として上映されることになっており、「光栄に思います。この作品を誇りに思っているので、代表して出席できることが幸せです」と喜んだ。
実話を基にした本作は、オンチなのにソプラノ歌手に憧れ、世界的権威あるカーネギーホールで歌うことを夢見るフローレンス(メリル)と、彼女の願いを叶えようと奮闘する夫シンクレア(ヒュー)の姿を描いた感動作。
本作における役づくりについてメリルは、「2か月にわたるトレーニングでオペラの『アリア』をきちんと歌えるようにしたあと、音程を外す特訓を2週間受けたの」と告白。ミュージカル映画『マンマ・ミーア!』『イントゥ・ザ・ウッズ』などで、抜群の歌唱力を披露しているメリルだが、あえて下手に歌うことに苦労があったことをのぞかせた。
また、2020年に開催される東京オリンピックでの来日を期待する声があがると、「人が多い場所が苦手で、アメリカで開催されたオリンピックでさえ行ってないの」と消極的なコメント。しかし、「2020年まで待たなくてもまた来るわ」と新作での再来日を約束すると、笑顔で会場を後にした。(取材/錦怜那)
映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』は12月1日よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開
第29回東京国際映画祭は10月25日から11月3日まで六本木・銀座ほかで開催