移動する都市が都市を食らう!ピーター・ジャクソン新作ファンタジーが始動
ピーター・ジャクソンが製作・脚本を務め、SFファンタジー小説「移動都市」(フィリップ・リーヴ著)を映画化する企画が本格的に始動した。米ユニバーサル・ピクチャーズが発表した。
ピーター・ジャクソン監督作『ロード・オブ・ザ・リング』フォトギャラリー
「移動都市」の舞台となるのは、ロンドンといった都市が移動しながらほかの都市を食らって資源にするようになった未来。ティーンエイジャーの少年トムと少女ヘスターの冒険が描かれ、第4弾まで刊行されている。
2009年から同作の映画化を目指してきたジャクソンだが、今回は製作と共同脚本(妻のフランシス・ウォルシュ、そしてフィリッパ・ボウエンという『ロード・オブ・ザ・リング』のトリオ)のみの参加に。ジャクソンの下で25年にわたって働いてきたクリスチャン・リヴァーズの長編監督デビューをサポートする。
リヴァーズはストーリーボードアーティストとしてキャリアをスタートさせ、ビジュアルエフェクトのスーパーバイザーとなり(ジャクソン監督の『キング・コング』ではアカデミー賞視覚効果賞を受賞)、『ホビット』3部作ではいくつかのシーンも監督。最近では、ディズニー新作『ピートと秘密の友達』でセカンドユニットディレクターを務めた。ジャクソンはそんなリヴァーズについて「『移動都市』の驚きのビジュアルと感動のコンビネーションは、彼にぴったりです」と太鼓判を押している。
撮影は来年春にニュージーランドでスタート予定。ジャクソンにとっても『ホビット 決戦のゆくえ』(2014)で中つ国におけるファンタジーを完結させて以降、初となるプロジェクトに期待が高まる。(編集部・市川遥)