レディー・ガガ、デヴィッド・ボウイの追悼パフォーマンスやりたくなかった
歌手のレディー・ガガが、今年2月のグラミー賞授賞式で行ったデヴィッド・ボウイさん追悼パフォーマンスについて口を開いた。「出火吐暴威」と漢字で書かれたマントをまとったガガのこのパフォーマンスについては、会場からスタンディングオベーションが贈られるなど絶賛された一方、ボウイさんの息子で映画監督のダンカン・ジョーンズが批判ツイートをして大きな話題になった。
ガガは「最初に打診を受けたとき、わたしは本当にやりたくなかった。なぜなら彼が亡くなってすぐだったし、とても居心地が悪かった」とボウイさんの死後約1か月での追悼パフォーマンスをためらう気持ちがあったとNMEにコメント。「わたしはただ全力を尽くした。わたしが望んだのは、グラミー賞後にみんながデヴィッド・ボウイについて話してくれたらということだけ。それは成し遂げることができたと思う」と振り返った。
ジョーンズ監督からの批判については「彼がどんなふうに思ったとしても、わたしにあるのは彼へのお悔やみの気持ちと愛だけ。だけど、もちろん傷ついたわ」とぽつり。「でも結局は、わたしはデヴィッドの家族ではなく、デヴィッドは彼の父親なんだということだと思う。彼の父親は“デヴィッド・ボウイ”ではなく、デヴィッド・ジョーンズ(本名)なんだもの。だからもちろんパフォーマンスを見るのがつらかったのは理解できる。このプロジェクトを始める前には何人ものデヴィッドのチームの人たちに電話をしたのよ。残念だった。それ以外にわたしが何て言える? でも彼の幸運を祈っています」と最愛の父を亡くしたジョーンズ監督を思いやった。(朝倉健人)