斎藤工、高梨臨に代わって監督にキス宣言!
第29回東京国際映画祭
女優の高梨臨と斎藤工が28日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行なわれた、第29回東京国際映画祭の特別招待作品『種まく旅人 ~夢のつぎ木~』舞台あいさつに出席し、息の合ったやりとりで観客を沸かせた。
本作は、『ツレがうつになりまして。』など、ヒューマンドラマに定評のある佐々部清監督がメガホンを取った、『種まく旅人』シリーズの第3弾。桃の名産地である岡山県赤磐市を舞台に、亡き兄の遺志を継いで新種の桃「赤磐の夢」の品種登録に奮闘するヒロイン・片岡彩音(高梨)と、彩音と心を通わせる農林水産省の官僚・木村治(斎藤)の姿を描く。
この日、佐々部監督はビデオコメントで参加。「観てくださった方が、赤磐市に行きたいな、桃を食べたいなと思ってくださったら、この映画は成功だと思います。もし大ヒットしたら、臨ちゃん、キスでもどうですか?」というコメントに会場は大笑い。司会者に「どうですか?」と聞かれた高梨の代わりに、斎藤が「(キスを)します!」と勝手に力強く答え、さらに爆笑を誘った。
また壇上には、高梨が撮影で実際に着ぐるみの中にも入った「あかいわモモちゃん」も登場。東京に来た感想を聞かれたものの、しゃべれないモモちゃんの代わりに、斎藤が「都会の水は合わない」と代弁。こうした息のあったコンビは、斎藤が「気持ちに無駄のない現場だった」と振り返る、和気あいあいとした雰囲気の中で生まれたらしい。そうして撮影された本作について高梨が「東京から発信して、もっと各地に広がっていくことを願います」と語ると、客席からは温かい拍手が送られた。(取材・文:尾針菜穂子)
映画『種まく旅人 ~夢のつぎ木~』は11月5日より有楽町スバル座ほか全国公開