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仮面ライダー「アギト」「555」の続編があったら!?賀集利樹、半田健人ら激論

ぜひ続編を!!
ぜひ続編を!! - 写真提供:テレビ朝日

 「仮面ライダーアギト」の賀集利樹、「仮面ライダー555(ファイズ)」の半田健人という平成仮面ライダーを代表する2大傑作の主演俳優が30日、都内で行われた東映特撮ファンクラブ1周年記念イベント「東映特撮ファン感謝祭2016」に来場、気になる2作の“その後”についてなど、ファンを前に熱いトークを繰り広げた。

【写真】「アギト」当時の賀集利樹

 東映特撮ファンクラブ会員限定で行われた本イベントでは、同公式アプリの人気番組「東映特撮ファントーク」特別版が公開収録された。この日は賀集と半田に加え、2人が主演した2作品の脚本をメインで担当した井上敏樹、そして、両作品の大ファンを公言しているヒップホップグループRHYMESTER宇多丸も来場し、放送当時を振り返った。

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 2001年放送開始の「アギト」、2003年放送開始の「555」と、両作が10年以上もの月日を経てなお愛される理由は何なのか。その問いかけに賀集は「ひとえに井上先生の脚本がすばらしいからですよ」とキッパリ。半田も「どの作品もそうですけど、映画やドラマは脚本が特に大事ですからね」と同意するが、当の井上は「いやいや大事なのは主役だよ」と謙遜。「2人の芝居はパワーがあったし、脇も良かったよね。個性的なキャラクターがいると愛されるんですよ。つまりそれはわたしのおかげなんですけどね」と最終的には自画自賛する井上に半田は「『555』はドラマ性が豊かだったので、大人でも楽しめるものだった。逆に子どもだとわからないかもしれないですね。僕らでもけっこう難しかったですから」と脚本の奥深さをなおもアピール。しかし井上は「そんなことない。お前らよりも頭のいい子に向けて書いているんだから」と冗談めかして会場を沸かせた。

 そんな脚本のすばらしさについて宇多丸は、「すごく時代に合っている。昔と違って勧善懲悪が成立しづらい時代にどうやってヒーローを成り立たせるのか、真剣に考え抜いた結果の作品だと思うし、それが多くの人の共感を集めたんだと思う。そして脇まで含めてキャラクターに魅力があるという、キャスティングのマジック。もう完璧じゃないですか!」と興奮気味に称賛していた。

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 では、この時代に生きるヒーローとは何なのか? 「今はヒーローが生まれにくい時代。こういう時代のヒーローって大きく言うと、各個人の選択の自由を守る人じゃないかな。自由を守るということは夢を守るわけだからさ。例えば誰かが画家になりたいというのに強制労働させられると夢や選択肢がなくなっちゃう。そういう可能性を守る人がヒーローなんだと思う」という井上の言葉に、「なるほど」とどよめく会場。しかしすかさず「これはさっき控室で思いついたことなんだけどね」と身もふたもないコメントを付け加えた井上に、「時間軸がおかしいでしょ」とツッコむ宇多丸。そんな中、半田はしみじみと「本当にいい言葉。今度から他のところで言いますわ」と感銘を受けた様子だった。

 そして「再び『仮面ライダー』シリーズの脚本を書く予定は?」という質問が寄せられると、井上は「東映に聞いてくれ。自分としてはぜひ携わりたいんだけど、最近の若いヤツは俺のことを怖いとか言いやがるからね」とぶっちゃけ。そこに半田が「先生、劇場版で『555』の続編を書いてくれませんか」とラブコールを送ると、観客からは大きな拍手が。「僕はいつも言っているのですが、真に受けてくれないというか。僕は先生の脚本でもう一度、(『555』の主人公)巧をやりたい。お願いしますよ」と懇願する半田に、井上は「やりきった感があるんだよね。だから書き残したことはない。でも、2人のキャラがライダーでなくなった時、どう生きていくんだろうというのは興味はあるかな。(賀集が演じた)津上翔一はけっこう幸せになれると思うのよ。いつまで経っても変わらずに、仙人みたいな老人になって愛される。でもこいつ(半田が演じた巧)はたぶん死ぬね」と衝撃(!?)のコメント。そこからふと「そうだ、お前が翔一の店で使ってもらったらいいんじゃない?」とひらめいた様子の井上に対して、宇多丸も「レストランアギトで巧が働いている……同人誌じゃないですか」とツッコむなど、ファン垂涎のトークショーは最後まで大いに盛り上がった。(取材・文:壬生智裕)

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