どうした…?「ダ・ヴィンチ・コード」新作、まさかのがっくり興収
全米ボックスオフィス考
先週末(10月28日~10月30日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、映画『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ第3弾『インフェルノ』が興行収入1,486万425ドル(約14億8,604万2,500円)しか上げられず、まさかの初登場2位となった。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル100円計算)
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ダン・ブラウンのミステリー小説を主演トム・ハンクス、監督ロン・ハワードで映画化した本シリーズ。これまでのオープニング興収は、シリーズ第1弾『ダ・ヴィンチ・コード』(2006)が7,707万3,388ドル(約77億733万8,800円)、第2弾『天使と悪魔』(2009)が4,620万4,168ドル(約46億2,041万6,800円)でいずれも初登場1位だった。
この縮小傾向を見越して第3弾の製作費は第2弾の半額(7,500万ドル・約75億円)に切り詰められていたが、それでも予想よりも1,000万ドル(約10億円)少ない数字となってしまった。ハワード監督作は『ラッシュ/プライドと友情』(2013)、『白鯨との闘い』(2015)と近年、ボックスオフィスランキングでは苦戦気味だ。ただ中国などでは堅調で、海外興収はすでに1億3,271万7,998ドル(約132億7,179万9,800円)を突破している。
『インフェルノ』が振るわなかったため、ホラーコメディー『ブー! ア・マディア・ハロウィーン(原題) / Boo! A Madea Halloween』が2週連続の1位に。俳優タイラー・ペリーが“マディアおばさん”にふんする人気シリーズ第7弾で、興収は1,722万312ドル(約17億2,203万1,200円)だった。インドのロマンチックドラマ『アエ・ディル・ハイ・ムシュキル(原題) / Ae Dil Hai Mushkil』は初登場10位と健闘した。
今週末は、ベネディクト・カンバーバッチがマーベルヒーローにふんした『ドクター・ストレンジ』、ドリームワークス・アニメーションがトロール人形を映画化した『トロールズ(原題) / Trolls』などが公開される。(編集部・市川遥)
10月28日~10月30日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『ブー! ア・マディア・ハロウィーン(原題) / Boo! A Madea Halloween』
2(初)『インフェルノ』
3(2)『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』
4(4)『ザ・コンサルタント』
5(3)『ウィジャ:オリジン・オブ・イーヴィル(原題) / Ouija: Origin of Evil』
6(5)『ガール・オン・ザ・トレイン』
7(6)『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』
8(7)『キーピング・アップ・ウィズ・ザ・ジョンジズ(原題) / Keeping Up with the Joneses』
9(9)『コウノトリ大作戦!』
10(初)『アエ・ディル・ハイ・ムシュキル(原題) / Ae Dil Hai Mushkil』