カンバーバッチ主演『ドクター・ストレンジ』が断トツ首位デビュー!
全米ボックスオフィス考
先週末(10月28日~10月30日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ベネディクト・カンバーバッチがマーベルヒーローにふんした映画『ドクター・ストレンジ』が興行収入8,505万8,311ドル(約85億583万1,100円)を上げて断トツの首位デビューを果たした。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル100円計算)
ドクター・ストレンジは、交通事故により両腕に大けがを負って医学の道を閉ざされたことで、魔術を習得して悪と戦うようになるヒーロー。2018年5月4日全米公開の『アベンジャーズ』シリーズ第3弾への登場も決まっている期待の星は、初登場1位で見事期待に応えた。マーベル作品のオープニング興収ランキングでは、『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』『マイティ・ソー』を上回り10位にランクインしている(9位は僅差で『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』)。監督は『地球が静止する日』のスコット・デリクソン。
ドリームワークスがふかふかでカラフルな髪の毛の「トロール人形」を映画化したミュージカルアニメーション『トロールズ(原題) / Trolls』は興収4,658万1,142ドル(約46億5,811万4,200円)で2位デビュー。監督は『シュレック フォーエバー』のマイク・ミッチェルで、ボイスキャストにはアナ・ケンドリック、ジャスティン・ティンバーレイク、ゾーイ・デシャネルら歌唱力に定評のある俳優陣が集った。
3位には、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドを主演に迎え、メル・ギブソン監督が第二次世界大戦における沖縄戦を舞台に描いた戦争映画『ハクソー・リッジ(原題) / Hacksaw Ridge』が興収1,519万758ドル(約15億1,907万5,800円)で初登場。1~3位までの初登場3作は、批評家からも観客からも高い評価を得ている。
2週目となった『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ第3弾『インフェルノ』は2位から5位にランクダウン。累計興収は2,597万3,917ドル(約25億9,739万1,700円)で、まだ第1弾『ダ・ヴィンチ・コード』の初日1日の興収(2,863万324ドル・28億6,303万2,400円)にも及んでいない。
また、1館あたりの興収ランキングでは、バージニア州で当時違法とされていた異人種間結婚をしたラヴィング夫妻の愛の軌跡を静かに追った『ラヴィング(原題) / Loving』が『ドクター・ストレンジ』を上回り1位を記録するヒットとなった。主演はジョエル・エドガートンとルース・ネッガで、監督は『MUD マッド』のジェフ・ニコルズ。プロデューサーにはコリン・ファースも名を連ねている。
今週末は、『ボーダーライン』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がメガホンを取り、エイミー・アダムス&ジェレミー・レナーが共演したSFドラマ『メッセージ』などが公開される。(編集部・市川遥)
11月4日~11月6日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ドクター・ストレンジ』
2(初)『トロールズ(原題) / Trolls』
3(初)『ハクソー・リッジ(原題) / Hacksaw Ridge』
4(1)『ブー! ア・マディア・ハロウィーン(原題) / Boo! A Madea Halloween』
5(2)『インフェルノ』
6(4)『ザ・コンサルタント』
7(3)『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』
8(5)『ウィジャ:オリジン・オブ・イーヴィル(原題) / Ouija: Origin of Evil』
9(6)『ガール・オン・ザ・トレイン』
10(7)『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』