シド・ヴィシャスは恋人ナンシーを殺したのか?2人に迫る証言映像
パンクロックのアイコン的存在である Sex Pistols のベーシスト、シド・ヴィシャスとその恋人ナンシー・スパンゲンに迫るドキュメンタリー映画『SAD VACATION ラストデイズ・オブ・シド&ナンシー』の予告編が公開され、彼らにゆかりのある人物たちによる衝撃的な証言の一部が明らかになった。
『SAD VACATION ラストデイズ・オブ・シド&ナンシー』予告編
Sex Pistols のベーシストとして活躍し、薬物の過剰摂取で若くして亡くなった後もパンクロックの伝説的な存在として人気を誇るシドと、彼の恋人にして不可解な死を遂げたナンシー。本作は初公開の映像や写真、関わりのあった人々の証言を通して、2人の幼少期から、1978年にニューヨークのチェルシー・ホテルで起きた事件、そしていまだに解明されていないナンシーの死にまつわる謎に迫る。
今回公開された予告編は、生前のシドの写真で始まる。「シドは愛嬌もユーモアもあるやつで、賢い悪ガキって感じだった」と Sex Pistols のローディーを担当していたスティーヴ・コノリーが振り返る。2人の素性に迫る証言が続き、「彼女(ナンシー)は宣言通り私の目の前で手首を切ったの」「シドから離れないナンシーの誘拐も試みたよ」と過激すぎる当時の様子も明かされる。最後にはパンクバンド D Generation のハウイー・ピロから、「シドの遺灰を吸ったのは俺だけだ」と驚きのエピソードも飛び出していた。
一方で、1978年にニューヨークのホテルでナンシーが刺殺体となって発見され、同じ部屋にいたシドが容疑者として逮捕された事件について、「シドがナンシーを殺せるわけがないと思った」「シドが有罪になるなんてあり得なかった」とシドを擁護する声も印象的だ。一体、2人に何が起きたのか? その真相解明に期待が高まる。(編集部・石神恵美子)
映画『SAD VACATION ラストデイズ・オブ・シド&ナンシー』は12月17日より新宿 K’s cinema、渋谷ユーロスペースほか全国公開