劇団ひとり、念願の山田洋次作品に初参加!しかも感謝される
お笑い芸人の劇団ひとりが、『男はつらいよ』シリーズなどの山田洋次監督の新作喜劇映画『家族はつらいよ2』に敏腕刑事役で出演していることが明らかになった。テレビ朝日系のバラエティー番組「アメトーーク!」の「男はつらいよ芸人」の回などで山田監督の大ファンを公言してきたひとりは、初の山田作品への出演に「念願がかなった」と喜びのコメントを発表している。
自身の小説「青天の霹靂」を自ら監督して映画化するなど、お笑いだけでなくさまざまな分野で才能を発揮してきたひとりが、日本映画界のレジェンドの作品に出演する。以前に山田監督と対談したときに熱烈なラブコールを送っていたというひとりは「尊敬する山田監督の作品に出演できて、すごくうれしいです」と喜びを爆発。撮影が始まるまでは「なんとなく気楽に、成り行きでやってらっしゃるのかな」と思っていたそうだが、撮影現場で監督が指先一つまで細かく演出をつけているのを目撃し、「『男はつらいよ』もこういうふうに作っていたんだ」と驚いたという。
対談の際は柔らかく優しかった山田監督が現場では、クッと顔つきを変えて違う表情を見せていたため、もともと緊張していたのがさらに緊張が増したと明かすひとり。ただ、ある程度まで編集が施されたラッシュ映像を観た山田監督から「本当に君にお願いしてよかったよ。すごく君のおかげで締まった」と感謝されたそう。「これ僕の戯言で終わっちゃうかもしれないですけど、実際言ってくださったんですよ。まぁ僕だけのすてきな思い出として取っておきます」と尊敬する大監督とのエピソードを振り返った。
本作は『家族はつらいよ』(2016)の続編。「ベテランばっかりですので非常に緊張しましたが、胸を借りるつもりでやらせていただきました」とひとりが語るように共演陣は豪華で、『東京家族』(2013)から一家を演じている8人(橋爪功・吉行和子・西村雅彦・夏川結衣・中嶋朋子・林家正蔵・妻夫木聡・蒼井優)が平田家として再び集結している。また「熟年離婚」を主題とした『家族はつらいよ』に対して、今作では「無縁社会」がテーマに。平田家の頑固オヤジである周造(橋爪)の下にある日やってきた、旧友の丸田(小林稔侍)。約40年ぶりに再会した丸田と酒を酌み交わした周造は、その日彼を自宅に泊めることにする。だが翌朝周造が目覚めると、丸田はなんと息を引き取っていた! 丸田の突然死により大騒動が起こる平田家に、さらにひとり演じる敏腕刑事が現れる。(編集部・海江田宗)
映画『家族はつらいよ2』は2017年初夏に全国公開