英雄から容疑者へ…オリンピック爆弾事件の監督に進展
アトランタ五輪で爆発物を発見したものの、後に容疑者扱いされたリチャード・ジュエルさんを題材にした映画『ザ・バラード・オブ・リチャード・ジュエル(原題) / The Ballad of Richard Jewell』で、エズラ・エデルマンが監督交渉に入ったと The Hollywood Reporter や複数のメディアが報じている。
本作は、20世紀フォックスのもとで企画されている作品で、映画『マネーボール』のジョナ・ヒルがジュエルさん役に挑戦し、レオナルド・ディカプリオと共に製作も務めることになっている。そしてこのたび、テレビミニシリーズ「O.J.:メイド・イン・アメリカ(原題) / O.J.: Made in America」で注目を浴びたエデルマンが監督としてオファーされたようだ。
1996年のアトランタ夏季五輪で警備員だったジュエルさんは、公園で不審なバックパックに入ったパイプ爆弾を発見し、警察に通報して多くの人を安全な場所に誘導した。だが爆発してしまい1人が死亡し、100人以上が負傷した。当初は、その勇気ある行動から英雄扱いされていたものの、地元紙の報道で一転、容疑者扱いされてしまった。最終的には彼の容疑は晴れ、FBIやさまざまな機関が彼に謝罪したが、2007年に44歳の若さで亡くなっている。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)