劇団EXILEは掟なしが掟!あるのは上下関係のみ
多田かおるの伝説的大ヒットコミック「イタズラなKiss」が初映画化され、その主役に大抜てきされた劇団EXILEの佐藤寛太。映画初出演にして見事初主演を飾った彼が、劇団EXILEの上下関係や掟について明かした。
EXPGというアーティスト養成スクールに通い始めて1年後に、劇団EXILEのオーディションを受けて見事合格した佐藤。グループといえばさまざまな“掟”がありそうだが、劇団EXILEに掟はまったくなく、それぞれ個人の裁量に任されているという。一応入った順という上下関係はあるものの、それほど厳しくはないらしく、「先輩方もみなさんとても優しくしてくれますし、本当に自由という感じです」と満足の様子。年齢の近い鈴木伸之や町田啓太とは特に仲がいいようで、仕事がオフの時は一緒に飲みに行ったり、映画を観に行ったりしているという。
中学生の時に映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を観て感動し、俳優を志したという佐藤は、先日念願のロサンゼルス一人旅を楽しんできたそうだ。ドラマ「SUPERNATURAL スーパーナチュラル」を観ながら英語のスラングを覚えたという彼は、現地滞在中も「英会話の練習相手になってもらえますか?」と朝から晩までカフェやビーチで現地の人々にせっせと話しかけて英会話力を磨いたというから恐れ入る。
海外でもまったく物怖じしない佐藤だが、「イタズラなKiss」シリーズでの映画初主演という大役には相当緊張したようで、「これまで国内でも何度かドラマ化されていて、しかも韓国や台湾でもドラマ化されたコミックの主人公の入江直樹を、今まで演じた俳優の中で最年少の19歳で演じるのはものすごいプレッシャーでした。絶対に前の作品と比較されるという怖さもありましたね」と撮影当時を振り返った。
IQ200で頭脳明晰、スポーツ万能のスーパーイケメン男と、ちょっぴりドジでお茶目で勉強が苦手なヒロインの恋愛模様をさわやかに描く本作。佐藤は完璧な男は字がきれいじゃなきゃ……とか、直樹は女子より料理が上手なんだからちゃんと野菜を切れなきゃダメだろうなどと想像力を働かせ、役に成り切るためにペン字や野菜の切り方を必死に学び、全身全霊で挑んだという。その柔軟でひたむきな姿勢で、俳優としてステップアップしていくに違いない。(取材・文:平野敦子)
映画『イタズラなKiss THE MOVIE~ハイスクール編~』は全国公開中