5つ星!『君の名は。』を英メディアが大絶賛
日本で大ヒットを記録している映画『君の名は。』は、アメリカの大手映画批評サイト Rotten Tomatoes でも97%(2日時点)という高評価を獲得しているが、なかでも11月24日から公開が始まったイギリスでは The Guardian、EMPIRE、The Telegraph の3誌がそろって5つ星の最高評価を与えている。以下に各誌のレビューから一部を抜粋して紹介する。
【写真】あのシーンが目の前に…『君の名は。』"そのまんま"なグッズが登場!
■The Guardian
目もくらむばかりに輝く“体いれかわりロマンス”。新海誠監督は、自身が日本のアニメ界の新たなキングであるという評価を確立した。「目が覚めると夢は消えている」というが、この素晴らしい映画ではそんなことはない。スクリーンから不思議な光が消えたあとでも、観客はずっと楽しい空想の中に浸っている。
■EMPIRE
新海誠。この名前を覚えておいてほしい。もしこのクレイジーな世の中に少しでも正義があるのであれば、これから数年の間に日本アニメ界の偉人である宮崎駿と同様の評価を彼は受けることになるだろう。そして彼は来年には早くもオスカー像を手にしている可能性もある。アカデミー賞長編アニメ映画賞かアカデミー賞外国語映画賞。いやその両方かもしれない。今年、日本のアニメ映画を1本しか観ないつもりであれば、この作品を観るべきだ。そして2回以上観るべき。
■The Telegraph
この映画は笑ってしまうほど美しい。例えば雨のあとを描いた美しいシーンは、現実世界における「鮮明さ」「輝き」「知覚能力」が洗練されたような感覚にさせる。ストーリーを話すことはもちろんネタバレとなる。しかし、この作品に“本当のネタバレ”というものはない。新海誠作品を理解する唯一の方法は、自分自身でその世界に浸り、織り重なった2つの命のそばにある自分の心の組紐を感じ、銀色の弧を空に描く彗星を自分の目で見つめるしかない。
日本以外でもタイ、香港、台湾で週末興行収入の1位を獲得している『君の名は。』は2日から中国でも上映が始まっており、8日にはマレーシア、28日にはフランス、2017年1月5日には韓国でも公開される予定だ。イギリスメディアの絶賛の声にあと押しされた『君の名は。』の更なる飛躍に期待したい。(編集部・海江田宗)