殺してやる… 小栗旬、執念の演技がスゴすぎる
小栗旬が主演を務めた映画『ミュージアム』(公開中)より、小栗の役者魂がほとばしる衝撃のシーンが新たに披露された。映像内、小栗演じる主人公・沢村久志が「殺してやる……殺してやる……」とつぶやきながら見せる狂気は、ただならぬ執念を感じさせる。
巴亮介によるサイコスリラー漫画を、大友啓史監督がメガホンを取り実写化した本作。刑事の沢村と殺人鬼・カエル男(妻夫木聡)のスリルに満ちた攻防が描かれる。先週末の興行成績ランキングでは、公開4週目にして『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』『君の名は。』という強豪に次ぐ3位をキープしている。
見どころは何と言っても、沢村とカエル男のバトルシーンだ。食べない、眠らない、さらには家族との交流も控えて極限状態を再現した小栗と、普段のイメージを覆す猟奇殺人鬼という役どころを清々しいほど大胆に演じた妻夫木。カエル男による残酷な殺人など、視覚的グロさがアピールされているようにも見えるが、劇中際立つのはサスペンス性だ。
この度公開された映像は、物語がクライマックスへと向かっていく中、沢村と素顔で対面したカエル男・霧島早苗の直接対決の一部を切り取ったもの。1分ほどの映像に、作品を知らなくともゾクッとしてしまう迫力が満ちている。映画本編は、迫りくるスリルと緊張感が冒頭からラストまで続き、観客をあきさせることなく展開していく。
雨の日にのみ発生する連続猟奇殺人事件。現場には謎のメモが残されていた。一連の事件の関連性を察知した沢村刑事(小栗)は、自分の妻子が狙われていると知る。犯人であるカエル男を追いかけているはずの沢村だったが、カエル男の仕組んだ罠により窮地に陥っていく。(編集部・小山美咲)