アラフォー女性の星、小西真奈美の意気込み
ラッパーデビュー曲がiTunesヒップホップチャート1位を獲得、主演映画『トマトのしずく』が完成から約4年を経て念願の公開を果たす小西真奈美が、38歳の飾らない素顔を明かした。
小動物を思わせるキュートな顔立ちと、色あせることのない透明感。“アラフォー”なる言葉がおよそ似合わない小西に、40代への心構えを尋ねると、「0歳からの新たなスタートという気がして、40代になるのがすごく楽しみなんです」と満面の笑み。30歳で始めたバレエが、今も心身にすごくいい影響を与えているそうで、「年上の方たちから『体力作りをしておいたほうがいい』とは言われています(笑)。役者は特に体力勝負ですから、気をつけていきたいですね」とポジティブオーラが全開だ。
作詞作曲も行う音楽活動は、「女優業にもいい影響を与えている」という言葉通り、仕事の充実ぶりもさることながら、美の秘訣については「あまり自分を縛り過ぎずに、人生を楽しむことが肝心」だと語る。「なるべく自炊をしようとか、気をつけていることはあります。ステキだと思う年上の方って、だいたい『楽しく生きていればいい』みたいなことをおっしゃるんですよ。やっぱりストレスって、いちばん美容によくない」と持論を披露。時にはカロリーや日焼けを気にせず思いきりハメをはずすという、ストレスフリーな生活を心がけているという。「役者って日常が出てくるので、自分を甘やかしたり楽しませたり、かつ一緒にいる人も楽しませられるような時間を大事にしています」と語った。
石橋蓮司と小西が父娘役を務めた『トマトのしずく』は、『捨てがたき人々』『木屋町DARUMA』などの骨太な人間ドラマで名高い榊英雄監督が、自身の父への想いをつづったオリジナル脚本作。意地っぱりで素直になれない娘と、口下手で不器用な父との葛藤、絆、そして家族の愛を描き、お蔵出し映画祭2015でグランプリ&観客賞にダブルで輝いている。(取材・文:柴田メグミ)
映画『トマトのしずく』は渋谷シネパレスほか全国順次公開中