浜崎あゆみが歌手デビュー前に出演!衝撃的な役に挑んだ映画とは?
2000年代に女子高生のカリスマと呼ばれ、ヒット曲を連発、日本を代表するアーティストの一人となった浜崎あゆみ。1998年にシングル「poker face」で本格的に歌手デビューした彼女だが、それ以前には女優として映画やドラマに出演していたこともある。
その一つが1995年に公開された映画『渚のシンドバッド』。昨年公開された『恋人たち』が第89回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画第1位、第70回毎日映画コンクールの日本映画大賞に選ばれるなど高く評価された橋口亮輔監督がメガホンを取った青春ドラマで、同性の同級生にひそかな恋心を抱く青年と、彼に興味を持つ少女の姿が描かれた。
浜崎が演じたのは、周りにこびず、はっきりと物を言う性格で、クラスでも浮いた存在のヒロイン・相原。「木更津キャッツアイ」シリーズなどの岡田義徳ふんする主人公・伊藤の秘めた思いを察して何かと彼に絡むが、自身も前の学校でレイプ被害に遭った過去を持つショッキングな役どころ。伊藤(岡田)は同じブラスバンド部の吉田(草野康太)に思いを寄せるが、吉田は相原(浜崎)に好意を抱き始めていて……。
当時まだ16歳ごろの浜崎は、本作でみずみずしい演技を披露。どこか気だるげな相原の雰囲気もピッタリで、この頃からすでに何か光るものを持っていたようだ。今では女優として活動していたことさえ、知らない人も多いことだろうが、このまま役者を続けていたら、どんな女優になっていたのだろうと想像せずにはいられない。(編集部・中山雄一朗)