さすがヒュー・ジャックマン!『ウルヴァリン』新作をR指定にするためギャラカット!
映画『ウルヴァリン』シリーズの第3弾『ローガン(原題)』をR指定(17歳未満の観賞は保護者の同伴が必要)にするために、主演のヒュー・ジャックマンが興行的なリスクの責任を負って、自らの出演料をカットしていたことが明らかになった。メガホンを取ったジェームズ・マンゴールド監督が、テキサスで行われた映画イベントで語った。
米20世紀フォックスの手掛けた『デッドプール』が、過激な暴力と下品なジョークをたっぷり盛り込んだ作風で、R指定(日本ではR15+)を受けながらも、世界的大ヒットを記録したことが記憶に新しい。その流れを汲んで、『ウルヴァリン』シリーズ最新作もR指定でバイオレントな作品になることが報じられていた。とはいえ、R指定を受けると上映劇場や客層が限定されてしまうことから、やはりR指定にためらっていた20世紀フォックスに、ヒューが自らの出演料をカットすることで説得したのだという。
また、同イベントでは本作を40分間にわたって上映したそうで、参加した映画サイト Ain't It Cool News の記者は、「とてつもなく凶暴なウルヴァリンが(ついに)、そして『ビッグ・リボウスキ』よりもっと怒り狂っていた」とかなり過激な内容になっていることを示唆。「マジで、(今回の上映では)映画が途中で終わって、観客はイラッとしてたよ。漫画的な(ブライアン・)シンガー監督の『X-MEN』映画が続いた後だから、新鮮に感じたね」とさらなる期待をあおった。
本作では、あらゆる物質を切り裂く超金属の爪と驚異的な治癒能力で最強ヒーローだったはずのウルヴァリンが、老いたことで治癒力が衰えながらも、ミュータントの未来の鍵を握る少女を守るべく戦う姿を活写する。ヒューがギャラを減らしてでも実現させたかったR指定のウルヴァリンは一体、功を奏するのか。日本公開は2017年6月。(編集部・石神恵美子)