のん、フォトブック売上好調!重版検討中
女優・のんが18日、東京都中央区の八重洲ブックセンターでの「のん、呉へ。2泊3日の旅」刊行記念サイン本お渡し会開催前に報道陣の取材に応じ、スマッシュヒット中の映画『この世界の片隅に』や、関係者が重版を検討中だと明かすほど売り上げが好調だという自身のフォトブックについて語った。
のんが主人公・すずの声を務めたアニメーション映画『この世界の片隅に』は大ヒット公開中。口コミが広がり、15日までに動員は約48万人、興行収入は約6億5,000万円を記録。今後さらに上映館が増える予定で、ロングランヒットが期待されている。そんな好調な作品についてのんは、「作品の世界と同じ場所にいるような気がするとおっしゃってくださる方がたくさんいて。それがうれしかったです。あと、すずさんの声がよかったと言われるととても幸せです」と笑顔で話す。
本写真集は、同作の舞台となった広島県呉市の各地を巡るフォトブックで、丘に登ったり、商店街で食べ歩きをしたり、自然の中ではしゃいだりと元気いっぱいなのんの写真と旅先で感じた一言日記を掲載している。関係者によると売り上げは好調で、初版で1万部発行したものの在庫がなくなり、書店から追加注文がきているため重版を検討中だという。
「われながらすごく楽しそうで。23歳にはとても見えない幼さが面白かったです」というのんは、「呉に行きたくなる、呉の魅力がたくさん詰まった写真集になったかなと思います」とアピール。お気に入りの写真として「食べ物をほおばっているところ」と語ったのんは、実際にほっぺたをふくらませてみせるなど、この写真集の出来栄えに満足している様子。この日は原作者の、こうの史代から「のんさんがこんなにも楽しそうに呉を旅してくれて本当にうれしいです。わたしも知らないような場所もあり、写真集を見て行きたくなりました。呉をもっと好きになりました」というメッセージも寄せられた。
また、今年を漢字一文字でというリクエストを受けたのんは「うーん」と考えつつも、スタッフがポツリと漏らした言葉にひらめいた様子で「呉」と返答。「呉に行って“くれ”とか、ダジャレにも使えるとてもすばらしい漢字。今年は呉に行ったり、呉のお話の映画に参加したので、『呉』がいいんじゃないかと思います」とニッコリ。
クリスマスの予定については「何も決めていません。クリスマスケーキを食べたいですね」というのん。正月は家族と過ごすそうで、「東京に来た家族と遊ぶ予定をたてていて。毎年恒例になっているので、それが実行されるかなと思います。ショッピングをしたり、ご飯を食べたり……。普通のことをやると思います」と明かしていた。(取材・文:壬生智裕)
フォトブック「のん、呉へ。2泊3日の旅」は発売中(1,500円+税、双葉社)