巨匠キン・フー『侠女』『残酷ドラゴン』が4Kで復活!色あせない魅力を再確認!
中国を代表する武侠映画の巨匠キン・フー監督の代表作で、来年1月28日より4Kデジタル修復版が劇場上映される『侠女』(1971)、『残酷ドラゴン・血斗!竜門の宿』(1967)から、美しい映像で蘇った両作の魅力を捉えた予告編が公開された。
香港映画でおなじみのワイヤーアクションをいち早く取り入れ、武侠アクション界に絶大な影響を与えた巨匠キン・フー。『残酷ドラゴン』は中華圏だけでなくアジア全体で空前の剣劇映画ブームを巻き起こした1本だ。
一方の『侠女』も、アン・リー監督『グリーン・デスティニー』の原点とされ、第28回カンヌ国際映画祭でフランス映画高等技術委員会賞を受賞した傑作。印象的な竹林でのバトルは、後のアクション映画の歴史において、それを模したシーンが多々登場するほど。日本でも人気のサモ・ハン・キンポーがチョイ役で出演している場面も必見だ。
公開された予告編では、11月に開催された第17回東京フィルメックスでも注目を浴びた、鮮やかな色彩で蘇った2本の魅力が満載。女優シー・チュン(『侠女』)とシャンカン・リンフォン(『残酷ドラゴン』)の美しさもより際立ち、両作ともキン・フー監督が築きあげた女性アクションの礎となったことが感じられるはず。また剣士たちの華麗な剣さばきからは、時代を経ても色あせることのないアクションを本編に先駆けて堪能できる。(編集部・入倉功一)
映画『侠女』『残酷ドラゴン・血斗!竜門の宿』は2017年1月28日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開