有村架純「新人賞」に更なる飛躍誓う
女優の有村架純が「第29回日刊スポーツ映画大賞」で新人賞に選ばれ、28日に都内で行われた授賞式に出席。デビュー6年目で受賞した「新人賞」に、更なる飛躍を誓った。
有村は今年、直木賞作家・朝井リョウのベストセラー小説を実写化し、就職活動を通じて自分が何者かを模索する大学生たちの姿を描いた映画『何者』で物事をまっすぐに見つめる女子大生・瑞月を熱演。また、人との絆が織りなすヒューマンドラマ『夏美のホタル』では、思い出の場所で出会った人々との交流を通して新たな道を歩み始める主人公・夏美を自然で透明感あふれる魅力で好演した。ほかにも様々な話題作に出演しており、「“最強の新人”という評価にふさわしい大きな可能性を感じさせる」という理由で今回の受賞に至った。
昨年度も「第39回日本アカデミー賞」で新人俳優賞を、「第40回エランドール賞」で新人賞を受賞していた有村は、実はデビュー6年目。「果たして自分を新人と呼んでいいのか揺れ動いているときにこの賞をいただけて、すごく背中を押される日になると思いながら今日を迎えました」と心境を明かしつつ、これが最後の新人賞という思いがあるようで、「これからは甘えがきかないぞと言っていただいた気がしました。これからがより大事になってくるだろうと気持ちが引き締まります」と一言一言を噛みしめるように語った。
来年の抱負をたずねられると、「映画(『3月のライオン』など)の公開や朝ドラ(連続テレビ小説「ひよっこ」)も始まるので、いろんな顔を見せられる一年になればいいな」と期待を寄せる有村。大みそかには「第67回NHK紅白歌合戦」の紅組司会者という大仕事が控えているが、「(紅白の)リハは明日からです」と話し、楽しみにしている様子も見せていた。
日刊スポーツ映画大賞は、1988年に設立された日刊スポーツ新聞社主催、石原裕次郎記念館協賛によるアワード。石原裕次郎賞は1987年に亡くなった大スター石原裕次郎さんの遺志を引き継いで併設されたもので、その年もっともファンの支持を得たスケールの大きな作品に贈られる。(取材/錦怜那)