『ハリポタ』新シリーズの超絶美女!クイニーができるまで
映画『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で息をのむほど美しく、“人の心が読める”というある意味“呪い”とも言えそうな特殊能力を持ちながらも天真爛漫な心を失わない魔女クイニーを演じたアリソン・スドルが、どのようにしてこのチャーミングなキャラクターを作り上げていったのかを語った。
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1926年のクラシックな魅力に満ちたニューヨークを舞台にした本作。「彼女のスウィートなところ、女性らしさ、直感と平静としたところ、面白さを大切にしたいと思った」というアリソンはクイニーを演じるにあたり、1920年代の女優クララ・ボウ(「鳥のように自由な、素晴らしい魂を持っていた」)や、マリリン・モンロー(「とてもフェミニンな女性。柔和でもろさもある」)、そして幼い子供たちから大きなインスピレーションを得たという。「クイニーはある意味とても純粋。小さな子供たちはまだ自意識が芽生える前で直感的だから、そうした部分を彼女の好奇心に反映させたの」。
アリソンは衣装やヘアメイクの決定にも深く関わり、そんなクイニーの内面を外見へと発展させていった。「衣装について一番重要だと思ったのは、“どのように感じるか”ということ。クイニーは他人を誘惑しようとして服を選んでいるのではなく、例えばその生地が腕に触れる感じを楽しんでいる。ただ自分が心地よくいたいの」。『シカゴ』や『アリス・イン・ワンダーランド』で知られる衣装デザイナーのコリーン・アトウッドがそのアイデアを取り入れ、クイニーの衣装は袖が少し広がったエアリーなものになった。
「ヘアメイクのトップはフェイ・ハモンド(『プライドと偏見』など)で、彼女も魔法使いみたいなの。わたしたちはロンドンにある全て、といってもいいほどの数のウィッグを試したわ。想像でき得る全ての髪の色とヘアスタイルよ! クレイジーだった(笑)」と振り返ったアリソン。アイデアとしてあったのは「子供みたいなヘアスタイル」で、小さな子供のカールのようにやっとのことでその髪型に落ち着いているようで、そしてもっとなめらかで決然とした感じを目指したという。メイクについては「花のような彼女のカラーはピンク。だからメイクにもたくさんピンクを使っているの」と明かした。
「わたしたちの社会では、こんなふうに言われるわ。『女性らしくあるべきだけど、それをあまり見せないように、賢く振る舞って、女性らしさを抑えるべきだ』と。だから、クイニーを演じることは、素晴らしい挑戦だと思ったの。女性であることを受け入れ、女性である強みを少なくする必要はなく、反対にもっと出して、それを楽しむことができるから」とクイニー役について語っているアリソン。彼女の挑戦は見事に実を結んでいる。(編集部・市川遥)
映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は公開中