「四畳半神話大系」湯浅監督の新作は、人魚と中学男子の物語 主題歌は斉藤和義の名曲
ポップなキャラクターと、ビビッドな色彩感覚、“アニメ”ならではのフィールドを生かした独特な画面構成や人物の動き方などで注目を浴びている湯浅政明(代表作:「四畳半神話大系」「クレヨンしんちゃん」シリーズ)のオリジナル監督作品『夜明け告げるルーのうた』の劇場公開が5月に決定した。
【写真】鮮やかな色使いに見ほれる…『夜明け告げるルーのうた』よりキャラクター画像
本作は、両親が離婚しネットに音楽を投稿することが精神的支えになっている中学生の少年と、町に災いをもたらすといわれている人魚の少女の出会いと別れを、生活描写と繊細な心理描写とともに描くアニメーション作品。脚本には湯浅監督のほか、『映画「聲の形」』『ガールズ&パンツァー 劇場版』などの吉田玲子が参加。キャラクター原案は「午前3時の無法地帯」の漫画家・ねむようこ、音楽は『思い出のマーニー』『メアリと魔女の花』の村松崇継が担当する。主題歌は斉藤和義の名曲「歌うたいのバラッド」。
また声優陣も公表され、タイトルにも登場する人魚の少女・ルー役には、大ヒット中の映画『君の名は。』の四葉役でも話題を集めた子役の谷花音。ルーと交流を深めることで次第に心を開いていく少年・カイの声は、『くちびるに歌を』「母さん、俺は大丈夫」などの下田翔大が演じる。そのほかルーのパパ役で篠原信一、漁師役でお笑いコンビ・千鳥の大悟とノブなどが声優出演する。
物語の要となる谷と下田の演技について、パパ役の篠原は「二人は本当に上手ですね! 二人がそのまま映画のキャラクターになったようで、ぴったり! わたしもパパ役として楽しく参加させてもらいました」と感心。また「この映画は、やはり親子愛ですね。実の娘を思う気持ち、ルーを思う気持ちで、そのまま演じました!」とも語っていた。(編集部・井本早紀)
映画『夜明け告げるルーのうた』は5月19日より全国公開