ディズニーアニメで言葉を取り戻した自閉症の少年…話題のドキュメンタリー4月日本公開
自閉症により2歳の時に突然言葉を失ってしまった少年オーウェンが、大好きなディズニーアニメーション映画を通じて徐々に言葉を取り戻していく様子をつづったドキュメンタリー映画『Life, Animated』の邦題が『ぼくと魔法の言葉たち』に決まり、4月上旬より日本公開されることが明らかになった。世界最大のインディペンデント映画の祭典・サンダンス映画祭で監督賞に輝き、アカデミー賞ノミネートも有力視されている話題作だ。
2歳で言葉を失ってから、誰ともコミュニケーションが取れなくなってしまったサスカインド家の次男オーウェン。しかしそんなある日、父はオーウェンが発する意味をなさないモゴモゴとした言葉が、彼が毎日すり切れるほど観ていたディズニーアニメ『リトル・マーメイド/人魚姫』に登場するセリフだと気づく。意を決した父は身を隠したまま、息子のお気に入りのディズニーキャラクターであるオウムのイアーゴ(『アラジン』)に成り切って語りかけてみると、まるで魔法のようにオーウェンが言葉を返した!
本作が映し出すのは、5年ぶりの息子の言葉にこみ上げる涙をこらえながら、イアーゴとしての会話を続ける父、そして母、兄によるディズニーアニメを通じた「オーウェンを取り戻す」ための作戦だ。オーウェンがそんな家族の愛情とサポートのもと、ディズニーアニメを通じて徐々に言葉を取り戻し、障害を抱えながらも底抜けに明るく、前向きに社会と向き合い、自立を勝ち取った現在の姿までをユーモアたっぷりに映し出している。短編ドキュメンタリー『ミュージック・バイ・プルーデンス(原題) / Music by Prudence』でオスカーを受賞したロジャー・ロス・ウィリアムズ監督作。(編集部・市川遥)
映画『ぼくと魔法の言葉たち』は4月上旬よりシネスイッチ銀座他にて全国順次公開