キネ旬ベスト・テン、読者部門も『この世界の片隅に』日本映画1位!『君の名は。』は4位
老舗映画雑誌「キネマ旬報」による2016年度の映画ベスト・テンで日本映画第1位を獲得した『この世界の片隅に』(片渕須直監督)が、同誌読者が選ぶ日本映画ベスト・テンでも1位の座に輝いた。専門家だけではなく、同映画が映画ファンにも広く支持されていることがうかがえる結果になった。
今回『この世界の片隅に』が日本映画1位に選ばれた「読者選出ベスト・テン」は、同誌が行っている「2016年 第90回キネマ旬報ベスト・テン」の中でも唯一、一般読者からの投票で決めている部門。ゆえに、のべ130人以上の映画業界人が選ぶ「キネマ旬報ベスト・テン」では圏外となった映画『君の名は。』が、「読者選出日本映画ベスト・テン」では4位に入るなど順位の変動も起こったが、『この世界の片隅に』の牙城は崩れなかった。
また「読者選出外国映画ベスト・テン」の1位には、『この世界の片隅に』と同じく「2016年 第90回キネマ旬報ベスト・テン」から引き続き首位を勝ち取ったクリント・イーストウッド監督の映画『ハドソン川の奇跡』が選ばれた。ベスト・テンの詳細については、2月3日発売の「キネマ旬報2017年2月下旬キネマ旬報ベスト・テン発表特別号」で掲載される。(編集部・井本早紀)
「2016年 第90回キネマ旬報ベスト・テン」
【読者選出日本映画ベスト・テン】
1位『この世界の片隅に』
2位『シン・ゴジラ』
3位『怒り』
4位『君の名は。』
5位『リップヴァンウィンクルの花嫁』
6位『64-ロクヨン-前編/後編』
7位『湯を沸かすほどの熱い愛』
8位『永い言い訳』
9位『海よりもまだ深く』
10位『淵に立つ』
【読者選出外国映画ベスト・テン】
1位『ハドソン川の奇跡』
2位『キャロル』
3位『スポットライト 世紀のスクープ』
4位『ルーム』
5位『レヴェナント:蘇えりし者』
6位『オデッセイ』
7位『ブリッジ・オブ・スパイ』
8位『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
9位『ブルックリン』
10位『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
【読者選出日本映画監督賞】
片渕須直『この世界の片隅に』
【読者選出外国映画監督賞】
クリント・イーストウッド『ハドソン川の奇跡』